2022年・本屋大賞を受賞した話題の小説『同士少女よ、敵を撃て』。
なんと作者の逢坂冬馬さんは、本作がデビュー作なんです!
そんな注目の作品『同志少女よ、敵を撃て』のあらすじや、作者のプロフィールなど詳しく紹介していきます。
本屋大賞を受賞したから読んでみようかな…と思っている方は要チェックですよ!
今年の本屋大賞を受賞した作品ってこともあって興味があるんだけど、一体どんなストーリーなんだろう?
『同志少女よ、敵を撃て』作品情報
作品名 | 同志少女よ、敵を撃て |
作者 | 逢坂冬馬 |
発売 | 2021年11月 |
出版社 | 早川書房 |
ページ数 | 492ページ |
受賞歴・候補歴 | 第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞 2022年 本屋大賞受賞 第9回高校生直木賞受賞 第166回直木賞ノミネート |
逢坂冬馬のデビュー作『同志少女よ、敵を撃て』は、アガサ・クリスティー賞や本屋大賞など多くの作家の憧れである賞を次々と受賞し、直木賞にもノミネートされました。
デビュー作とは思えないほど完成された作品で、高い評価を受けています。
アガサ・クリスティー賞の審査では、5人の選考委員全員が「満点」をつけ、満場一致で大賞を受賞するという偉業を成し遂げています。
直木賞の選考委員である宮部みゆきさんは、「デビュー作でいきなり受賞してしまうのはもったいない」と、これからの逢坂さんの作品に期待を込めてあえて「(受賞に)賛成でも反対でもない」評価したと言います。
そんな『同志少女よ、敵を撃て』は、ロシア(旧ソ連)に実在した女性、リュドミラ・パブリチェンコの生涯をもとにした戦争小説で、緊迫した戦場の空気感や、女性ならではの戦場での立ち振る舞いなど細部にまで拘った描き方がされています。
そしてラストにはスピード感のある怒涛の展開が待っていて、読む人の心を鷲掴みにする作品です。
本作が本屋大賞にノミネートされた後に、ロシアによるウクライナ侵攻が始まったことで、偶然にもタイムリーな作品となり多くの人が注目しました。
作者・逢坂冬馬のプロフィール
名前 | 逢坂 冬馬(あいさか とうま) |
職業 | 小説家 |
誕生日 | 1985年10月8日 |
年齢 | 36歳 |
出身 | 埼玉県 |
活動期間 | 2021年~ |
デビュー作 | 『同志少女よ、敵を撃て』 |
1985年、埼玉県所沢市生まれ、神奈川県横浜市育ち。
明治学院大学国際学部国際学科を卒業後、2021年に『同志少女よ、敵を撃て』で第11回アガサ・クリスティー賞を受賞し、作家デビュー。
2022年には、同作で第166回直木賞にノミネートされ、第19回本屋大賞、第9回高校生直木賞を受賞しました。
会社勤めをしながら小説を描き続けてきた逢坂さん。日中は会社で仕事をし、昼はホットドッグを食べ、退社後は牛丼チェーンで夕食。帰宅してお風呂に入った後の夜の2~3時間を執筆に当てていたと言います。
そんな生活を続けて約10年。その積み重ねが今回のデビュー作『同志少女よ、敵を撃て』に繋がったのです。
逢坂さんが小説のテーマを戦争にしたのは、「戦争が嫌いだから」という理由がありました。祖父から聞いた戦争体験は、作品を作る上で大きな影響があったと言います。
戦争で生き残った人の人生は、戦争が終わったあとも続き、戦時中とは違う辛さや苦しみと向き合わなければならないということを、小説にして多くの読者に届けたかった逢坂さん。
偶然にもロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まり『同志少女よ、敵を撃て』が’’タイムリー’’な小説になってしまったのはとてもつらく、複雑な心境だそう。
『同志少女よ、敵を撃て』は読者の心に響きやすい描き方がされています。作品で描かれる戦争の姿や、遠い地で今現実に起きている戦争にしっかりと向き合わなければいけないと感じるでしょう。
『同志少女よ、敵を撃て』あらすじ
独ソ戦が激化する1942年。
モスクワ近郊の農村に暮らす少女・セラフィマの日常は、突如として奪われました。ドイツ軍によって母親のエカチェリーナや他の村人たちが惨殺されたのです。
自分も死を覚悟していたセラフィマでしたが、赤軍の女性兵士であるイリーナに命を助けられます。イリーナは、セラフィマに「戦いたいか、死にたいか」と問うた後に母親の遺体に火をつけて燃やしてしまいました。
セラフィマは、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意します。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐をするために…。
同じ境遇で家族を失い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちと共に訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かいます。
おびただしい死の果てに、彼女が目にした「本当の敵」とは…?
「本当の敵」に注目
物語の冒頭では、セラフィマにとっての敵は以下の通り。
- 故郷の村を襲ったドイツ軍
- 母を撃ったドイツ人兵士イェガー
- 母の遺体を燃やした女性兵士イリーナ
ですが、物語が進むにつれて彼女の中で敵の対象に変化が訪れます。そこに注目しながら読むと、より面白く、作品の世界観に没入できるでしょう。
「敵」とは一体誰なのか?この疑問が本作の重要な鍵になっているよ!
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今こそ読んでほしい戦争小説『同志少女よ、敵を撃て』
デビュー作でいきなり本屋大賞受賞という偉業を成し遂げた話題の小説『同志少女よ、敵を撃て』。
戦争がテーマになっているので血や暴力などの描写が苦手な人は、想像するだけで鳥肌が立ってしまうようなリアルな世界が描かれています。
しかし、主人公が女性であることや情景描写や心理描写がものすごく丁寧であるという点では、戦争小説にあまり馴染みがない人や苦手意識がある人も比較的読みやすいのではないかなと思います。
タイトルにもある「敵」とは一体誰なのか、注目しながら読んでみてください。
重めのテーマだけど、この作品は今読むべきだね!
そうなの!今だからこそリアルに感じられるし、目を背けちゃいけないテーマだからね。戦争ものが苦手な人にも、ぜひ読んでほしいな!