漫画『チ。地球の運動について』が、「面白い!」「続きが気になる作品」とSNSやメディアで話題になっています。
コミック最終巻の発売やアニメ化の発表にともない、物語の内容に興味を持った人も多いでしょう。
そこで、今回は同作のあらすじや登場人物の紹介、なぜ話題になっているのかをまとめました。
記事を最後まで読むと、お得に『チ。地球の運動』を読む方法も分かりますよ!
『チ。地球の運動について』って、難しそうな漫画だな〜ってイメージがあって読んでないんだけど、実際はどう?
私も最初は同じイメージを持ってたなあ。でも、読んでみると今まで読んでいなかったことを後悔するくらい面白くて、びっくりしちゃった。
物語のあらすじや登場人物を紹介するから、チェックしてみてね。
物語は、15世紀の前期でP国が舞台に始まります。国民的思想の1つとされている、C教を崇めるのが一般的な時代。
真理を追い求める探求者たちが、異端者として扱われていました。
『チ。地球の運動について』は、天動説を唱えるC教の教えをひっくり返すため、異端者と弾圧を受けても、地動説の確信を得ようと命がけで探求する人々の生き様を描いた物語です!
漫画『チ。地球の運動』のあらすじは?
本作は、『章ごと』に物語の時間軸が変化するスタイルです。各章ごとにまとめているので、それぞれチェックしてみてください。
第1章
15世紀前期のP国では、C教の教えに背くことは許されませんでした。
教えに疑問を抱く者たちが異端審問官によって、厳しい拷問を受けたり、最悪の場合は全身を火あぶりにされて殺されたりするのが日常茶飯事です。
当時、12歳で勉学の才能に恵まれていた少年・ラファウは、大学に入学することが決まって、養父・ポトツキを始めとするC教信徒たちから祝福を受けます。ラファウが優れていたのは、勉学だけではありませんでした。
人一倍世渡り上手で合理主義な性格だったことも、彼の人生を順風満帆に送らせていた1つの要因です。
「合理的なものは常に美しい」という持論があるラファウでしたが、いまだ不規則で謎が多い『天体』には不思議と惹かれるものがありました。
しかし、ポトツキからの圧力もあり、ラファウは神学に専念するため天文学を諦めることに。
代わりにポトツキから『奇妙な縁』を与えられます。それは、改心した『元異端者』の身柄を引き受けるというものでした。
元異端者だったフベルトは、天文学を研究していた学者です。「改心した」と嘘をついて審問官から解放されるや否や、再び天文学の道に戻るためにラファウを利用します。
フベルトに脅されて、研究に協力することになったラファウは、彼から『地動説』の存在を聞かされて…。
第2章
地動説の存在によって、『愛や感動』を知ったラファウが自殺してから10年、フベルトとラファウが山の中腹に隠した『石箱』が、代闘士のオクジーとグラスによって見つけられます。
2人は異端者輸送の警護を任された際に、石箱の存在を異端者から聞きました。
「地球は天国よりも美しい」と異端者が断言した根拠が石箱の中にある、と信じたくなった2人。石箱の中には、天体に関する資料や2通の手紙が入っていました。
手紙は読めても、資料の内容がさっぱり分からなかった2人は、『ある人物』を訪ねることにします。
それは、グラスが惑星について語ったことがある修道士・バデーニです。本来なら異端とは正反対の境遇にいなければならない人物ですが、バデーニは『思想上の禁忌』をおかして田舎村に左遷されていました。
いまだ決意が固まらないオクジーは、村に向かう道中の橋の上でグラスに、自分が今後どのように行動すればいいかを問います。
すると、グラスは今回の経緯をC教に告発するか、このまま謎を追って『地上に期待をするか』の2択を提示して、崩れた橋の下に落ちて死んでしまいました。
グラスが火星の動きを記した手帳、異端者が残したネックレスを手にして、決意が固まったオクジーは、バデーニがいる村に急ぎます。
第3章
オクジーが残した『物語』が語り継がれた25年後のこと。C教に対する不信感を募らせる者たちが各地で現れるようになりました。疫病が流行って次々と村は滅び、貧しさで下民たちは不満が爆発寸前です。
相変わらず、C教に異論を唱える者たちが異端者として捕縛される時代が続いており、異端者たちを開放する組織が現れます。過激派として教会から目をつけられているのが、シュミットが率いる隊でした。
シュミットたちは、審問所の地下に隠された『地動説の本』を入手することが目的で、わざと異端者として捕縛されて本を持ち出すことに成功します。
組織長に本を届ける前に、本の中身を確認しようと道中の廃村に立ち寄ったシュミットたち。仲間のフライが本に目を通そうとした時、教会関係者に遭遇して、フライはとっさに本を机の引き出しに隠しました。
後日、本を見つけたのは移動民族の少女・ドゥラカで…。
漫画『チ。地球の運動』の登場人物を紹介!
本作は、物語の章ごとに主人公や登場人物が変化していくのが特徴です。一覧でまとめているので、参考にしてみてください。
各章の主要キャラ一覧
第1章 | ラファウ(主人公) フベルト ポトツキ ノヴァク |
第2章 | オクジー(主人公) グラス 異端者 バデーニ ヨレンタ ピャスト |
第3章 | ドゥラカ(主人公) シュミット |
審問官のノヴァクはどの時代にも登場する重要キャラで、常に地動説を巡る出来事に深く関わってきます。
ラファウ
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第1巻より
第1章の主人公。12歳で大学に合格した秀才で、合理的に整理された美しいものが好き。天文学に興味があるが、ポトツキに神学に専念するよう圧力をかけられて1度断念した。
フベルトとの出会いによって、専門的に天文学を研究する機会を得る。
かねてより疑問に感じていた天体の動きが、C教の唱える『天動説』よりも、フベルトが証明しようとしている『地動説』のほうが有力だとして、地動説に魅せられていく。
フベルト
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第1巻より
天文学の研究を独自に行っていたことが審問官に見つかり、牢獄に収容されていた。自身の身柄を引き取りにきたラファウの持ち物を見て、天文学に興味を持っていることを見抜く。
天文学の研究を再開する野望を果たすべく、「改心した」と嘘をついて解放されると、視力が弱ってしまった自分の研究を、ラファウに手伝わせるために「いうことを聞かないと殺す」と脅迫する。
C教が唱える『天動説』を、真っ向から否定する『地動説』が真実だと自負している。
ポトツキ
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第1巻より
ラファウの育ての親で、フベルトの知人。ラファウや信徒の前では、根っからC教信徒のように振る舞っているが、かつては自身も天文学を研究していたことがあった。
ノヴァク
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第1巻より
審問官。元傭兵で、出家せずに特例が認められて審問官になった。異端者を拷問することに何の感情も湧かず、機械的に厳しい拷問を行う。
異端者たちの爪を剥いで拷問するのが得意で、これまでに剥がしてきた何十枚もの爪を持ち歩いている。
長きにわたり地動説を否定し、己が信じてきた行いを貫き、信念を通し続ける。
オクジー
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第1巻より
第2章の主人公で、代理で決闘を受け持つ代闘士を生業とする。気弱な性格で天国に行くこと以外に、地上には娯楽がないと考えている。
夢や希望を持つことさえ罪だと思っていたが、異端者やグラスからのメッセージを受けて、人間の幸福について考えを改めさせられる。
ノヴァクにボウガンで狙われたところを異端者に助けられ、石箱の在り処を示すネックレスが授けられる。
バデーニに会いに行く道中でグラスを失い、グラスの意志を継いでバデーニと石箱の資料の謎を解明することにした。
グラス
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第2巻より
代闘士。オクジーの先輩で、過去に疫病で家族を亡くして自殺を図ったことがある。
ある日、星空を見上げたら、『火星』がほかの星と違う動きをしていると気が付いたことがきっかけで、「家族からのメッセージだ」と考えるようになり、天体に興味を持った。
地上に希望が持てなくなっていたが、異端者に触発されて希望を見出した。石箱の中身の謎を解き明かそうと旅を続ける道中で命を落とす。
異端者
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第2巻より
異端者として処刑される前は、占星術師として天体観測に勤しんでいた。絶景の観測地を発見した際に、近くの大きな岩に謎の暗号が残されていることに気が付いて、偶然『石箱』の存在を知る。
石箱の中身が歴史を揺るがす資料だと分かり、多少の計算修正で手を加えた。処刑場所までの輸送中に、同席していたオクジーとグラスに石箱の存在を教えて、ノヴァクからオクジーをかばって死んだ。
バデーニ
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第3巻より
修道士。素行不良と『思想上の禁忌』をおかして、田舎村に左遷された。自信家で探究心が誰よりも強く、勉強の機会が得られるなら、自分の身体にムチを打つこともためらわない。
神学に疑問を投げかけ、『神が間違っていないことを証明する』ために勉学に励んでいた上に、禁書にまで手を出したことが原因で、片目を焼かれている。
ヨレンタ
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第3巻より
天文研究所がある施設で働く14歳の少女。宇宙に関する論文を書く才能があるものの、年齢や性別が軽視されて、図書館の雑用しかさせてもらえないことに不満がある。
ヨレンタが書いた論文の名義を、コルベが自分の名前にすり替えて提出していたことを知り、現実の厳しさに涙した。
街の掲示板の張り紙で、バデーニたちが貼った石箱の資料に関する質問を目にして、探究心の衝動に駆られる。
ピャスト
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第3巻より
宇宙論を親族で代々、研究している偉大な学者。天動説について50年もの間研究を重ねており、宇宙に関する全ての資料に目を通すことが許された人物でもある。
地動説は神や自分の研究を冒涜するものだとしながら、真理を追う探究心には抗えなかった。
ドゥラカ
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第6巻より
第3章の主人公。布を加工して生計を立てている移動民族たちの小さな村で育った少女。
両親を亡くし、身寄りに叔父が1人いる。叔父のアドバイスで、生き方に信念を見つけた。
不安は貧しさからくるものだと考えており、村全体の生産性を向上させる方法や、金儲けのことを常に考えている。
叔父に欺かれて廃村に向かい、地動説の本を発見した。
そしてその本を活版印刷の技術で量産し、出版することで大儲けしようと企むのだが…?
シュミット
©︎魚豊 『チ。―地球の運動について―』第7巻より
審問官たちから異端者を開放している組織の隊長。
幼い頃に、貴族や聖職者たちに搾取された村人たちが異端者になり、正統派の両親が殺された。
とある理由からドゥラカと行動を共にし、地動説の本を守ろうと尽力する。
漫画『チ。地球の運動』がアニメ化決定!今、最も勢いがある作品
漫画『チ。地球の運動』がアニメ化されることが発表されました。
制作会社を担当するのは、映画『サマーウォーズ』などでおなじみの『マッドハウス』とのこと。
2022年6月30日時点では、放送開始予定の日時やキャストなどの詳細は、まだ明らかになっていません。
続報は、『チ。ー地球の運動についてー』アニメ公式のツイッターアカウントでチェックしましょう!
また、漫画『チ。地球の運動』は、さまざまな漫画賞を受賞しランクインしている作品でもあります。
これまでに受賞した賞は次の通りです。
- 第26回手塚治虫文化賞 マンガ大賞
- 第15回マンガ大賞 第5位
- このマンガがすごい!2022オトコ編 第2位
栄誉ある『手塚治虫文化賞』で大賞に選ばれたことで、2022年最も勢いがある漫画の1つに選ばれたともいえそうです。
漫画『チ。地球の運動』なぜ人気?口コミから理由を考察してみた
漫画『チ。地球の運動』がなぜ爆発的な人気を博す作品になったのか、SNSで投稿されているファンの口コミから理由を考察してみました。
挙げられる理由は、主に次の3つです。
- イッキ読みしたくなるほど展開が面白い
- 地動説が命をかけたリレーで繋がっていく展開が熱い
- 探究心をくすぐられる
①イッキ読みしたくなるほど展開が面白い
読み始めたばかりの人が世界観に引き込まれて、一気に読んでしまったという人や、漫画アプリで読んだ上に、コミックでも全て購入したという人もいました。
読み進める手が止まらなくなるほど、先が気になる展開が続きます。
筆者も実際に1話から読んでみましたが、面白すぎて1日で全62話を読み進めてしまいました。
②地動説がリレーで繋がっていく展開が熱い
フベルトが地動説を唱えてからこの世を去って何十年もの間、同じ疑問を持つ人間や、天文学の研究者を志す者によって、C教の目をかいくぐって秘密裏に地動説が語り継がれていく展開に胸が熱くなります。
③探究心をくすぐられる
『知ること』が禁じられている時代に、知識欲や探究心を抑えられない登場人物たちの生き生きとした様子や、『神が不完全』であることを暴いてしまったという焦燥感に、読者まで探究心がくすぐられます。
漫画『チ。地球の運動』がついに完結。イッキ読みするなら今!
漫画『チ。地球の運動』が、2022年6月30日に発売されたコミック8巻をもって完結しました。雑誌での連載は同年4月に完結しており、早速読んだというコミック派のファンも、待ち望んだ結末に感動したことでしょう。
重厚感がある内容をコミックス8冊でスッキリとまとめられており、まだ読んでいない人もイッキ読みしやすい物語の長さになっています!まとめ買いしても、お財布に優しい量というのもポイントです。
続きが気になる展開が次から次へと起こるため、前述でご紹介した『あらすじ』を読んだだけでも気になったという人は、迷わずコミック全8巻をゲットしてくださいね。
漫画『チ。地球の運動』が読めるアプリ3選!お得に読むなら…電子書籍!
漫画『チ。地球の運動』がお得に読めるアプリやサービスは、次の3つです。
- 『マンガワン』
- 『ebookjapan』
- 『まんが王国』
※2022年6月30日現在
イッキ読みしたくなる面白さなので、『ebookjapan』と『まんが王国』で課金して購入するのが、1番お得に読破できておすすめの方法です!
①マンガワン
マンガワンでは2022年6月30日まで全話無料で読めますが、期間終了後はアプリ内での掲載が終了します。次回はいつ掲載されるようになるのかも未定です。
アプリを初回インストールした人限定で、58話分が無料で読めるものの、最終話までの残り4話は課金が必要になります。
アプリを使ったことがある人が読破する条件としては厳しいかもしれません…。
②ebookjapan
ebookjapanは試し読みも充実しており、キャンペーンを利用することで1冊半額の税込346円で購入できるクーポンが6回も使用できお得に電子書籍を購入できます。
1度購入しておくと何度も繰り返し読めるので、課金するなら使わない手はありませんよ!
単話購入で読み進めるよりも、『チ。地球の運動について』のように一気に読みたくなる漫画はまとめ買いがおすすめ!完結作品なので最終話まで一気に読めちゃいます。
③まんが王国
これからは漫画を電子書籍で購入・管理したいなど、長期的に電子書籍の利用を検討しているのならまんが王国がおすすめ。
まんが王国はポイントのバック率がお得に設定されており、使えば使うほどお得になるというマンガ好きにはたまらないサービスです。
しかも、キャンペーンを利用すると30〜50%OFFクーポンが利用できたり、ボーナスポイントでさらにもう1冊気になる漫画を購入できたりもしますよ。
もちろん、まんが王国でも購入したマンガは、何度も繰り返し読めます。
漫画『チ。地球の運動』を読んで歴史とドラマに感動しよう!
漫画『チ。地球の運動』のあらすじや登場人物をご紹介しました。
口コミからも、イッキ読みしたくなるほど面白い作品である、ということが伝わったのではないでしょうか?
興味が湧いた人は、ぜひ電子書籍サービスのキャンペーンを活用して、お得に読んでみてくださいね。
ちょっと〜!漫画『チ。地球の運動』って本当に面白そうじゃん!早く教えてほしかったよ。
だから最初に言ったじゃない!コミックも多すぎなくて読みやすいから、今すぐ読んでほしいな。感想を語り合おうぜ!