『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作がついに公開!
シリーズ集大成となる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』はどんな作品なのかを、年間300本以上の作品を鑑賞している映画オタクの筆者が《ネタバレあり》で解説していきます。
これを読めば、『ジュラシック・パーク』シリーズのあの人たちも登場する?ブルーはどうなったの?なんてことも分かっちゃいますよ!
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』作品情報
監督 | コリン・トレヴォロウ |
脚本 | コリン・トレヴォロウエミリー・カーマイケル(英語版) |
製作総指揮 | スティーブン・スピルバーグコリン・トレヴォロウ |
公開日 | 2022年7月29日 |
上映時間 | 146分 |
前作 | 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 |
■『ジュラシック・パーク』シリーズ全6作品の完結編
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は、『ジュラシック・ワールド』シリーズの3作目という位置づけだけでなく、『ジュラシック・パーク』シリーズも含めた全6作品のシリーズ完結編と言える作品です。
1993 | 『ジュラシック・パーク』 |
1997 | 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』 |
2001 | 『ジュラシック・パークIII』 |
2015 | 『ジュラシック・ワールド』 |
2018 | 『ジュラシック・ワールド 炎の王国』 |
2022 | 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』 |
1993年に公開された第1作『ジュラシック・パーク』から約30年。スティーブン・スピルバーグ監督の代表作とも言えるシリーズがついに完結。
『ジュラシック・ワールド』シリーズの監督や製作総指揮を務めるコリン・トレヴォロウは、本作を「『ジュラシック・パーク6』だ」と語っています。
製作陣だけでなくキャストや観客、多くの人の夢や希望が詰まった作品であることは間違いありません。
第1作目『ジュラシック・パーク』から、この壮大な物語は始まっていたのでしょう。そんな最新作には『ジュラシック・パーク』シリーズのあの人たちも登場しているんです!
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』登場人物
■オーウェン・グレイディ
演 | クリス・プラット |
吹替 | 玉木宏 |
『ジュラシック・ワールド』シリーズの主人公。
1作目では恐竜の飼育員をしていましたが、本作ではクローンであることが有名になってしまったメイジーを守るため、クレアと共に人目を避けて暮らしています。
■クレア・ディアリング
演 | ブライス・ダラス・ハワード |
吹替 | 木村佳乃 |
テーマパーク「ジュラシックワールド」の管理責任者だったクレア。
パーク閉鎖後は、残された恐竜たちを守るために奮闘しています。
■イアン・マルコム
演 | ジェフ・ゴールドブラム |
前作のラストで意味深な言葉を残したマルコム博士。
数学者でカオス理論の専門家である彼ですが、現在は謎の企業・バイオシン社で働いています。
■アラン・グラント
演 | サム・ニール |
『ジュラシック・パーク』シリーズに登場したアラン・グラント博士が再登場。
古生物学者で、恐竜の研究に人生を捧げてきましたが、恐竜を甦らせることに反対していたアラン。元恋人・エリーと再会し再び行動を共にすることになります。
■エリー・サトラー
演 | ローラ・ダーン |
『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・パークIII』に登場したエリー・サトラー博士が再登場。
古植物博士の彼女は、全米で発生しているイナゴの大群被害と謎の企業との接点を見つけ、元恋人のアランに協力を求めます。
■メイジー・ロックウッド
演 | イザベラ・サーモン |
ジュラシック・パーク共同創設者の亡き娘の遺伝子から生まれたクローン。
オーウェンとクレアと共に山奥で暮らしていますが、思春期を迎え、その暮らしに閉塞感を覚えているようです。
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』ストーリー
※ここから先は《ネタバレあり》でストーリーを解説していきます。まだ観ていない方は注意してくださいね!
序章「誘拐事件」
恐竜が人間の住む世界に放たれてから4年。オーウェンとクレアは、クローンとして有名になってしまったメイジーを守るために人目を避け、山小屋で生活していました。
ある日、恐竜の保護活動を続ける彼らの前にヴェロキラプトルのブルーが現れます。そんなブルーの傍らには子どもの姿がありました。
子供の名前はベータ。オーウェンらは彼女たちが元気に暮らしていることを喜びましたが、突然ベータとメイジーが何者かによってさらわれてしまいます。
一方、古植物学者のエリー・サトラー博士は農作物を荒らす巨大イナゴの調査をしていました。
世界的危機の元凶が恐竜のDNAを独自に研究し、急成長している謎の企業・バイオシン社だと確信したエリーは、かつての恋人であるアラン・グラント博士と共にバイオシン社に潜入します。
その頃、誘拐事件の犯人の正体を突き止めたオーウェン。ベータとメイジーを誘拐したのはバイオシン社の依頼を受けた密輸業者だったのです。
ベータとメイジーを救出するため、2人はバイオシン社へ向かいます。
本章「謎の企業・バイオシン社」
エリーとアランはバイオシン社で働くイアン・マルコム博士を訪ねます。彼は、巨大イナゴはバイオシン社の陰謀であることを話し、2人に研究施設に入るためのアクセスキーを渡しました。
バイオシン社のラボに連れてこられたメイジーは、ヘンリー・ウー博士と対面します。彼は、自分が巨大イナゴを生み出し、自社の種を使った農作物以外を食い荒らすようにDNAを操作したことを告白するのでした。
更に、父親無しでブルーが単独で産んだ子どもであるベータについて「君と同じだ」と話します。
かつてウーと共に働いていたメイジーの母・シャーロットは、自らの意思で無性生殖の技術を確立し、メイジーを出産したのです。
そこへバイオシン社のCEOであるドジスン博士が現れ、ウーと口論に。その隙にメイジーは、ベータと共にラボから逃げ出しました。
アクセスキーを使ってラボに忍び込み、イナゴのサンプルを手に入れたアランとエリーも、ラボから脱出。偶然メイジーと出会い、彼らは一緒に逃げることにします。
その頃、飛行機でバイオシン社の上空までやってきたオーウェンとクレアでしたが、飛行機は翼竜に襲われてしまいます。
なんとか飛行機を不時着させ、恐竜たちに襲われながらも合流し、メイジーたちの救出に向かいました。
終章「それぞれの帰る場所」
エリーたちがイナゴのサンプルを持って逃げたことに気付いたドジスン博士は、彼らの脱出を阻むため、モノレールの電源を落とします。
そして、残ったイナゴたちに火を放ち証拠隠滅を図ろうとしますが、イナゴたちは火がついたままダクトから逃げ出し、恐竜たちの住む森へ飛んでいきます。
火の粉を撒き散らしながら飛び回るイナゴたちのせいで、森は炎に包まれてしまいました。電源を落とされ足止めされてしまったエリーたちは、恐竜たちが潜む洞窟を通ることに。
恐竜に襲われそうになる彼らを間一髪のところで救ったのはマルコム博士でした。そしてメイジー救出のためにやってきたオーウェンたちとも合流した一行は、襲い来る恐竜たちからなんとか逃げ切ります。
全員でバイオシン社から脱出するために、エリーとクレアはシステムを再起動させ、オーウェン、メイジー、アランはベータの保護に向かいます。
クレアたちはシステムの再起動に成功。その影響でドジスン博士が乗っていたモノレールは停止。そこに現れた恐竜に襲われ命を落とします。
そして、ベータを救出したメイジーたちでしたがその間にも火災は広がり続け、森に住んでいた恐竜たちが建物の周囲に集まり、脱出が難しくなってしまいました。
その時、3頭の大型肉食恐竜の戦いが始まります。その隙を見てオーウェンたちはヘリコプターに乗り、無事に脱出することができました。
自分たちの家に戻ったオーウェンたちは、ベータをブルーのもとへ帰します。ブルーは1度オーウェンと顔を見合わせ、去っていきました。
バイオシン社のあった谷は、自然のまま恐竜が暮らせる場所となる事が決定。支配するのではなく、人間と恐竜が互いを信頼し、共存していく時代が始まろうとしています。
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の口コミ
控えめに言って神作
あの人も登場
イナゴに注意
まとめ
「シリーズ完結編なのに恐竜の登場シーンが雑だ!」「これじゃ、イナゴ映画だ!」なんて酷評もあるようですが、シリーズを通して描かれてきた《人間と恐竜の共存》というテーマについての答えが、本作で出たのではないかなと思います。
映画オタクの筆者は、新旧のメインキャストが大集合してドジスン博士まで登場してくれたので大満足です!ただの娯楽映画ではなく、人間と自然の在り方について考えさせられるものになっていました。
虫が苦手な人は要注意ですが、恐竜たちの迫力満点のシーンも盛り沢山。『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は、ぜひ映画館の大画面で楽しんでほしい作品です。