実際に起きた少年犯罪事件をモチーフに製作された韓国ドラマ『未成年裁判』2022年2月にNetflixで配信が開始され、世界中で大人気の作品になっています!
暗い・重いという声があるけど、実際はどうなの?そんな疑問にお答えするべく、あらすじやキャストをまとめてご紹介します!
実際に起きた、未成年の犯罪をもとにした韓国ドラマがあるって聞いたんだけど知ってる?作品の詳しい情報を教えて欲しい!
Netflixで配信されている『未成年裁判』だね!社会の闇を切り開くような、重厚感のある作品が見たい人にはかなりおすすめだよ。
あらすじやキャストをまとめたから、参考にしてみてね!
韓国ドラマ『未成年裁判』作品情報・あらすじ
作品情報
監督 | ホン・ジョンチャン |
原題 | 소년심판 (少年審判) |
話数 | 1話60分×全10話 |
あらすじ
主人公は、未成年の犯罪者たちを嫌悪する判事 シム・ウンスク。ことある事に「あなたたち(未成年の犯罪者)を嫌悪します」という言葉を発するカノジョが赴任したのは、青少年犯罪率が最も高い裁判所法でした。
罪を犯した人間は、罰を受けなければならない。たとえ、それが未成年だったとしても。
未成年の犯罪者にも、執拗な追求をし冷徹な審判を下す彼女の存在は、法廷に新しい風を吹かせることが出来るのでしょうか…。
韓国では、未成年者の犯罪が大きな社会問題となっています。ドラマの冒頭でも「少年法の廃止を求めます」という国民の声が紹介されているんです。
韓国には声を上げる国民の数が多ければ、政府が正式に回答しなければいけない’’国民請願’’という仕組みがあります。未成年犯罪がおこるたびに、「少年法の廃止」を求める国民請願が何度も上がり、約400万人の国民がこの声に賛同しているんです。
しかし、このドラマは「少年法を廃止するべきだ」という単純な視点で描かれているわけではありません。
どうして未成年者の犯罪が起きるのか?未成年の犯罪者たちは、どう裁かれているのか?彼らの更生の道は?どうあるべきなのか?など、色々な角度から未成年犯罪について描かれているので日本人の私たちが見ても、この問題を深く考えるきっかけになるんです。
全体的に重めのストーリーではありますが、事件の残虐性を強調するというよりは、なぜそのような犯罪が起きてしまうのかに焦点を当てているので、判決を下す判事の心はもちろん、罪を犯してしまった未成年犯罪者の気持ちも理解できるような作りになっています。
韓国ドラマの過激でショッキングな描写が苦手な方も、この『未成年裁判』は感情移入しながら見ることができそうです。
『未成年裁判』のキャスト
シム・ウンソク判事
演:キム・ヘス
多くの人が「正しい」「このような判決を下すべきだ」と感じるような裁判を行う人物。冷徹に見える彼女ですが、審議の時には被害者の写真を目の前に貼り、関わる人々の気持ちに寄り添いながら裁判に臨んでいます。
チャ・デジュ判事
演:キム・ムヨル
未成年者たちのために全力を尽くす「理想的」な人物。父親のDVに耐えかねて、殺人未遂を犯してしまった過去があります。ある判事との出会いをきっかけに更生の道を歩んだことから、未成年者たちに親身になって接しています。
カン・ウォンジュン判事
演:イ・ソンミン
厳罰だけではなく、更生や社会復帰を中心に法改正が必要だと考える人物。判事歴18年のベテランです。
ナ・グニ判事
演:イ・ジョンウン
とにかく迅速に、事件を処理しなければならないと考えている判事です。
『未成年裁判』1話・2話のあらすじをネタバレありで紹介!
ここから先は、物語のネタバレを含む部分があります。まだ見ていない方は注意してくださいね!
1話・2話:未成年犯罪者の親たち
1話・2話は、未成年者が起こした猟奇的事件として韓国では非常に有名な「仁川小学生誘拐事件」がモチーフになっています。
8歳の子供が13歳の少年に、白昼堂々と惨殺されるという衝撃的な事件が起こりました。この事件を担当することになったシム・ウンスク判事は、精神的に危うい発言を繰り返す犯人の少年について徹底的に調べあげます。そして明らかになった事実。この事件には’’共犯者’’がいたのです。
犯行現場のカメラや、メールの履歴から共犯者である16歳の少女が逮捕されました。当初’’共犯者’’と思われていた少女ですが、実際には事件の’’首謀者’’であった事が判明。
しかし、少女の両親は裁判には現れず、代わりの弁護団が法廷にやってきました。弁護団は、シム判事の過去のやり方を批判するようなニュースをマスコミに流し優位に立とうとしますが、シム判事は揺るぎない信念を持っていました。
「自分が犯した罪を、子供たちにしっかり教えるべきです」と。
裁判で、首謀者の少女は精神的な障害があったと主張し、少年は犯行の手助けをしただけだと主張します。平行線に思われたこの裁判で、シム判事は2人の未成年者を仲間割れさせ、お互いに相手の嘘を喋らせるという賭けに出ました。
思惑通り、お互いに精神的な病は無いことや、自分の意思で殺人に加担したことなどを話し、2人には最も重い刑が言い渡されました。裁判に来なかった親。自分の子供の罪を受け入れない親。そんな親たちに対し、シム判事は「最も努力すべきは子供ではなく親たちなのよ…」とつぶやくのでした。
3話以降も、実際の事件をモチーフにした物語が展開され視聴者の心を大きく揺さぶります。
「厳罰化するべき」か、「更生の道を考えるべき」なのか。私たちに投げかけられる、難しい問題の’’正しい答え’’は出ることがなく、ドラマを見ているだけなのに胸が苦しくなり気持ちがズンと重くなりました。そして、自分や自分の家族、身近な存在の人が被害者または加害者になってしまう可能性があるということを強く感じさせられます。
『未成年裁判』は、ここが面白い!
『未成年裁判』の1番の見どころは、視聴者を巻き込んで問いを投げかけてくる斬新なストーリー展開です。
これまでに、社会を批判するメッセージが込められた作品は沢山ありましたが、これほどまでに視聴者に「考えさせる」ドラマは無かったのではないでしょうか。1つの答えに誘導するような表現ではなく「なぜそのような犯罪が起きてしまうのか?」「どんな解決策があるのか?」を私たち視聴者に投げかけてくるんです。
だからこそ、登場人物に感情移入できてハマってしまうのだと思います。加害者・被害者になってしまう可能性がある未成年の人はもちろん、未成年の子供を持つ親にも見て欲しい作品です。SNSでは、人生観が変わったなんて声もありますよ!
期待を遥かに超える社会派ドラマ『未成年裁判』
『未成年裁判』どうだった?かなり心にズシンとくる作品だよね。
自分からは選ばないジャンルだけど、紹介してくれたあらすじだけでも、すごく惹かれたよ。
ちょっと重めな内容だけど実際に起きている問題を知るきっかけにもなるからぜひ見てほしいな!