人気キャラ赤髪のシャンクスや、その娘ウタに焦点を当てたストーリーで、公開前から話題になっていた『ONE PIECE FILM RED』。
FILMシリーズ第4弾となる最新作を、年間300本以上の作品を観ている映画オタクの筆者が《ネタバレあり》で徹底解説していきます!
入場者特典についてもまとめたので、これから映画館に行こうと思っている方は要チェックですよ!
『ONE PIECE FILM RED』作品情報
監督 | 谷口悟朗 |
脚本 | 黒岩勉 |
原作 | 尾田栄一郎 |
公開日 | 2022年8月6日 |
上映時間 | 115分 |
主題歌 | Ado『新時代』楽曲提供:中田ヤスタカ |
劇中歌 | 歌:Ado 『私は最強』…楽曲提供:Mrs.GREEN APPLE 『逆光』…楽曲提供:Vaundy 『ウタカタララバイ』…楽曲提供:FAKE TYPE. 『Tot Musica』…楽曲提供:澤野弘之 『世界のつづき』…楽曲提供:折坂悠太 『風のゆくえ』…楽曲提供:秦基博 |
総合プロデューサーは尾田栄一郎
劇場版15作目となる本作は、原作者の尾田栄一郎が総合プロデューサーを務める《FILMシリーズ》。
2016年に公開された『ONE PIECE FILM GOLD』以来4作目となります。
原作者の尾田栄一郎本人が制作に深く関わっているため、歴代のキャラクターが沢山登場したり、これまで語られることのなかった謎が明らかになったりとワンピースファンにとっての’’ご褒美’’のような作品になっているのが特徴です。
『ONE PIECE FILM RED』も、FILMシリーズらしいファン歓喜のサプライズが満載でした♡
入場者特典は?
入場者特典目当てに何度も劇場に足を運ぶ人も少なくないはず!劇場版ONE PIECEの入場者特典はそれくらい人気でクオリティが高いんですよね。今回の入場者特典は、現時点ではこんな感じになっています。
第1弾 | 「ONE PIECE コミックス 巻四十億’’RED’’」 | 8/6~300万部限定 |
第2弾 | 「ONE PIECE カードゲームチュートリアルデッキ」 | 8/13~8/2650万パック限定 |
IMAX限定 | 「エクスクルーシブビジュアルミニポスター(A3)」 | 8/6~無くなり次第終了 |
どの特典も人気で、初日に配布数が全て終わってしまう劇場もあったそう。そこで気になるのが入場者特典「第3弾」はあるのか、と言うことですよね!
筆者の超個人的な予想ですが、第2弾が8/26までになっているので「8/27」から第3弾の特典が配布されるのでは無いかと考えています。『ONE PIECE STAMPEDE』の時は、第3弾の特典でDVDが配布されたので今回も期待できるかもしれませんよ!
『ONE PIECE』コミックス -巻4/4“UTA”-」が8月27日から300万部限定で配布されることが決定しました!
同じ集英社作品の『鬼滅の刃』の劇場版でも入場者特典が長期にわたって配布されたことを考えると、今作もまだまだ入場者特典が配布される可能性が高いです。
『ONE PIECE FILM RED』キャラクター
モンキー・D・ルフィ
声優:田中真弓
麦わらの一味の船長。子供の頃に赤髪のシャンクスから預かった麦わら帽子がトレードマークです。
ロロノア・ゾロ
声優:中井和哉
麦わらの一味の戦闘員。‘’海賊狩りのゾロ’’の異名を持つ三刀流の剣士です。
ナミ
声優:岡村明美
麦わらの一味の航海士。天才的な航海技術を持ち、グランドラインの複雑な気候や海流も読み解きます。
ウソップ
声優:山口勝平
麦わらの一味の狙撃手。シャンクス率いる赤髪海賊団の一員・ヤソップの息子で、自分も勇敢な海の戦士になることを夢見ています。
サンジ
声優:平田広明
麦わらの一味のコック。強力な足技を持ちますが、無類の女好きで、美人には滅法弱いジェントルマンです。
トニートニー・チョッパー
声優:大谷育江
麦わらの一味の船医。ヒトヒトの実を食べて人間としての能力を得たトナカイです。他の動物と会話することもできます。
ニコ・ロビン
声優:山口由里子
麦わらの一味の考古学者。ハナハナの実の能力者で、あらゆる所から体の一部を咲かせることができます。
フランキー
声優:矢尾一樹
麦わらの一味の船大工。船だけでなく、自分の体にも改造を施した全身サイボーグ人間です。
ブルック
声優:チョー
麦わらの一味の音楽家。1度は死にながらも、ヨミヨミの実の能力によってガイコツ姿で甦ったアフロな剣士です。
ジンベエ
声優:宝亀克寿
麦わらの一味の操舵手。元王下七武海で、魚人空手の達人です。
ウタ
声優:名塚佳織 / 歌:Ado
‘’四皇’’赤髪のシャンクスの娘で、世界の歌姫。
ゴードン
声優:津田健次郎
音楽の島・エレジアに住み、ウタの過去を知る謎の人物。
シャンクス
声優:池田秀一
新世界に君臨する’’四皇’’の一角。赤髪海賊団の大頭として、無数の伝説を築いた大海賊です。
『ONE PIECE FILM RED』ネタバレ解説
『ONE PIECE FILM RED』を全編ネタバレ解説!まだ観ていない方は注意してくださいね。
序章「世界の歌姫・ウタ」
世界中で愛される歌姫・ウタの初ライブが開催されようとしています。場所は音楽の島・エレジア。
’’別次元’’と称されるウタの歌声を聴くために、何万人ものファンが集まっていました。そこには色めき立つ海賊たちや、目を光らせる海軍、そしてルフィ率いる「麦わらの一味」の姿も。
ライブが始まり、圧倒的な歌声で『新時代』を歌ったウタ。その姿を見たルフィは、彼女がフーシャ村で出会った少女・ウタだと気付き、ステージに飛び降ります。
ウタもルフィに気付き、再会を喜ぶ2人。ウタはシャンクス率いる赤髪海賊団の音楽家で、シャンクスの娘でした。
ルフィがその真実を明かしたことで、会場は大混乱。ウタは海賊嫌いの歌姫としてファンに知られていたのです。
そこに、ウタを狙う海賊たちが乱入しルフィたちはウタを守ろうとしますが、ウタは平然と『私は最強』を歌い出し、不思議な力を発揮して乱入してきた邪魔者たちを、次々と五線譜の上に貼り付けてしまいました。
実は彼女は「ウタウタの実」の能力者でした。その能力は、現実世界でウタの歌声を聞いた人たちを強制的に眠らせ、その精神だけをウタが作り上げた仮想世界「ウタワールド」に連れてくるというもの。
ウタワールドは平和で、平等で、自由で、争いのない、楽しい世界。ウタは、自分が作り出したウタワールドに人々の心を閉じ込めて’’永遠に’’生き続けさせるという「新時代」の計画をたて、その実行の場に選んだのが今回のライブだったのです。
本章「ウタに隠された過去」
ウタの歌声を聴いた人たちは、現実世界では眠っていて、精神だけがウタワールドに存在しています。
ウタが眠るとウタワールドは消滅し現実に戻りますが、ウタが死んでしまうと、ウタワールドの扉は閉ざされ、人々の精神は戻ることなく永遠に閉じ込められてしまいます。
ウタは眠らないように「ネズキノコ」を食べ続けていました。
ウタは何故このような新時代を思い描いたのか。その理由はウタの過去に隠されていました。
12年前、赤髪海賊団の音楽家としてシャンクスたちと共に生活していたウタ。ある時滞在したフーシャ村で、ルフィに出会いました。
実は、ウタはシャンクスの本当の娘ではありません。シャンクスが若い頃、戦利品の中に置かれていた宝箱から赤ん坊のウタを拾い、育てていたのです。
ある日、ウタとシャンクスは音楽の島・エレジアにやって来ます。最新の音楽や楽器、世界最高峰の音楽を学ぶことが出来るエレジアを気に入ったウタ。
更にエレジア国王のゴードンもウタの歌声に魅了されていました。ゴードンはシャンクスたちが旅立つ前に色々な歌を歌ってもらおうと、ウタに大量の楽譜を渡し、ウタも喜んでそれを歌っていました。
そんなウタの歌声を聴いていたのが「トットムジカ」です。トットムジカは、エレジアの城の地下に封印された’’呪われた楽譜’’で、それを歌えば魔王が召喚されてしまうというもの。
ウタの歌の力は、知らぬ間にトットムジカを呼び寄せ、魔王を出現させてしまったのです。
赤髪海賊団は魔王を倒しますが、エレジアは焼け野原に。
ウタの能力が引き起こしてしまった事件だと言うことをウタ本人に知られる前に、シャンクスはゴードンにウタを託し、「エレジアを破壊したのは赤髪海賊団」だと伝えるように頼みました。
ウタはゴードンに聞いたその言葉を信じ、シャンクスや海賊を憎んでいましたが、ひょんなことからエレジアを破壊したのは自分であることを知ってしまいます。
自分を守るために罪を被ったシャンクスに謝りたい気持ちと、海賊嫌いの歌姫と言う両極端な2つの心がウタを「新時代」の計画に導いてしまったのです。
終章「親子喧嘩」
ウタの計画を阻止するためルフィたちは他の海賊たちと共に闘いますが、暴走したウタは観客たちを操って防衛を始めます。
しかし、人々の犠牲をいとわず海軍が発砲し始めたことで窮地に陥ったウタは、最終手段である「トットムジカ」を歌って魔王を出現させてしまいました。
麦わらの一味がエレジア城で見つけた「トットムジカ」の対抗策は、現実と仮想世界の両方で同時に魔王に攻撃すること。それで倒すことが出来れば、現実と仮想世界を繋げることができるのです。
しかし、世界の70%もの人々がウタの歌声を聴いてしまった今、一体誰が現実世界で魔王を攻撃できるのか。そこに現れたのが四皇・シャンクスでした。
魔王に取り込まれてしまったウタを助けるため、現実世界の赤髪海賊団と、仮想世界の海賊たちが同時に魔王に攻撃します。
タイミングを合わせたのは、ウソップの父で赤髪海賊団の狙撃手・ヤソップでした。
ヤソップとウソップは、見聞色でお互いの視界を共有し、魔王への攻撃を指示。それぞれの世界で魔王を追い詰め、最後にシャンクスとルフィの同時の一撃で魔王を倒すことに成功します。
開放されたウタは最後の力を振り絞り、ウタワールドに囚われた人々を救うために歌い、彼らを現実の世界に戻しました。
ウタが食べ続けていたネズキノコは、食べると眠れなくなるだけでなく数時間で死に至る恐ろしいキノコ。
命が尽きようとしているウタを船に乗せたシャンクスは、ルフィと会うことなく静かに別の方向へ進んでいきます。
目覚めたルフィは、赤髪海賊団の船を見つめ、全てを察してウタに想いを馳せるのでした。
ライター:ウタの死についての直接的な描写はありませんが、小説版では死んだことが明記されています。でも尾田先生のことだから真相は…??
『ONE PIECE FILM RED』口コミ
原作未読でも面白い!
特典も最高
FILM REDの口コミは?
まとめ
ウタの歌唱シーンをAdoが演じたことで、「まるでAdoのライブ!」とSNSでも話題になっている本作。
結果こそ賛否両論となってしまいましたが、尾田先生が描きたかった伝説のおじさんではないキャラクターを見事に描き切った作品だと思います。
また、音楽にかなり力を入れている作品になっていました。劇中歌は様々なアーティストが楽曲提供していて、ウタが歌っていても、それぞれの個性が出ているのが面白かったですよね。
最高の場面で登場したシャンクスは、やっぱりかっこよかったです。今回もルフィと会うことなく終わってしまいましたが、シャンクスの本名や育ての親について、考察界隈でも賑わっていた部分が語られたのでは…と思うシーンも!
他にも大注目シーンがあったので、気になる方は何度も映画館に足を運んでみて下さい!
シャンクスとウタ、そしてルフィの物語がメインなので、これまでONE PIECE作品を観たことがなくても楽しめると思います。豪華すぎる音楽シーンと感動のストーリーで、子供も大人も大満足のおすすめ映画です!