スコーンといえば、サクッホロッとした食感が特徴のパンのような食べ物。英国式のアフターヌーンティーには欠かせないですよね。クロテッドクリームとジャムをたっぷり塗るのがルール。
そんなスコーンですが、ビスケットとはどう違うの?といった疑問が多いスイーツでもあります。
そこで今回は、スコーンについてビスケットとの違いやルーツ、食べ方など詳しくご紹介します。
スコーン…名前は知ってるし、食べたことあるけど詳しくはよく知らない…
それじゃあ今回は、スコーンのルーツや食べ方、ビスケットの違いや通販できる美味しいスコーンを分かりやすく紹介していくよ!
英国式茶会の王様「スコーン」とは?
ざくざくした食感やほろっと崩れる感覚が病みつきになるスコーン。日本ではおしゃれなカフェやベーカリー、パティスリーなどで販売されています。
スコーンの1番の魅力と言えば、口の中の水分を全て持っていかれるようなほろほろ食感なのですが、慣れない人には食べにくいと思われることも…。
しかし、現在では生地にチョコチップやドライフルーツを混ぜたおしゃれなスコーンが登場しており、レシピも日本人向けにアレンジされているため、非常に食べやすくなっています。
ちなみに、本場イギリスでもスコーンをプレーンのまま食べることはありません。
アフターヌーンティーで欠かせないスコーン、イギリスではそのお供に必ずクロテッドクリームとジャムが添えられています。
アフタヌーンティーと聞くと敷居が高そうに思えますが、スコーンは簡単に手作りもできる、意外に身近なファストブレッドです。
スコーンのルーツはスコットランド発祥の「バノック」
スコーンの発祥は1000年、スコットランドや北イングランドで当時食べられていた「バノック」という白いパンだと考えられています。
スコーンとバノック、この2つに共通しているのはイースト菌や酵母などで発酵させていないこと。
発酵させない、いわゆる「種なしパン」と呼ばれるもので、2つ共に重たくみっちりした密度の濃いパンだったと推察されます。
現在もバノックは食べられていますが、今のものはベーキングパウダーなどでふっくらした食感を出しています。昔食べられていたバノックと現在のものでは、全く食感が違うパンだと考えられますね。
さらに、1000年頃に食べられていたバノックに使われていたのは小麦粉ではなく、大麦の粉やオートミールだったそう。そんな、みっちりしたお腹に溜まるパンがスコーンの祖先といわれています。
スコーンの登場は16世紀以降
初めてスコーンについての記述が登場するのは、1513年になってから。
小麦粉や大麦粉、オートミールを牛乳でこねてまとめ、ドライフルーツを混ぜて焼いたものとされています。粉を混ぜる段階でバターを入れることもあるようです。
スコーン最古の記述に関しても、スコットランド人が書いたものだったようです。
つまり、現在本場と思われているイギリスではなく、スコーンの発祥はスコットランドということになるでしょう。
19世紀には現在のスコーンの形に
スコーンが現在の形や食感になったのは、19世紀に入ってからのようです。
19世紀にはベーキングパウダーが普及し、それまで重たいみっちりしたパンだったスコーンの食感が軽やかになりました。ベーキングパウダーをレシピに加えることで、ほろほろした軽い食感がスコーンに生まれました。
また、この頃は産業革命が終わり、庶民に砂糖が広まった時代です。
オーブンでお菓子やパンを焼く人々が増え、当時のトレンドであった甘いパンやお菓子を作る人が増えたと考えられます。
そのため、レシピに少しの砂糖を加えた、甘い味と軽い食感のスコーンが軽食や朝食用としてたくさん作られるようになったといえます。
アフターヌーンティーで一気に広まった
スコーンを一躍有名にしたのがイギリス式茶会「アフターヌーンティー」です。誰もが耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。
アフターヌーンティーを始めたのは、1840年頃のベッドフォード侯爵夫人と伝わっています。当時イギリスの上流階級の人々は、日本でちょうど夕食時の19〜20時をオペラ鑑賞や夜の社交会に充てていたようです。
そのため、夕食を摂るのが21時以降になることもしばしば・・・。
ベッドフォード侯爵夫人は、昼食から夕食までの間の空腹の辛さから、アフタヌーンティーを始めたといわれています。
現在でもイギリスや全世界でアフターヌーンティーを楽しむ習慣はありますが、昔ほど作法も厳しくなく、楽しくお茶をする時間として受け入れられています。夕食が遅くなるからではなく、ティータイムとして純粋に楽しむ人が多いです。
アフタヌーンティーでサンドイッチやケーキ、スコーンを楽しむことがイギリスの上流階級の人々から全世界へ広がり、自然とスコーンの存在も各国へ広まっていきました。
スコーンとビスケットの違いとは?
スコーンと良く比較されるのがアメリカ・ケンタッキー州で作られてきた「ビスケット」です。ビスケットと聞くと日本ではクッキーのような焼き菓子をイメージする人が多いでしょう。
しかしアメリカでいうところのビスケットとは、甘みがないサクサクしたおかずと一緒に食べるクイックブレッドです。
イメージしやすいのがケンタッキー・フライド・チキンで販売されているビスケットです。甘みがなく、食事とも相性が良く、メープルシロップをかけても美味しく食べられるパンに似た食べ物。スコーンとビスケットは非常によく似ており、材料やレシピもほぼ同じです。
唯一違う点といえば、スコーンにはバターが使われますが、ビスケットにはショートニングを使います。そのため、スコーンはしっとり濃厚な味わいになるのに対し、ビスケットはサクッと軽い食感になります。
スコーンの正しい食べ方
スコーンの正しい食べ方を知っているでしょうか?本場でも2通りあるといわれており、それぞれが各自の作法が正しいと主張しています。
まずどちらにも共通しているのが、スコーンを上下2つに割ります。
次にスコーンにはお決まりのクロテッドクリームまたはジャムを塗って食べるのですが、どちらが先かで両者が真っ二つに分かれているのだとか。
こってりしたクロテッドクリームに合わせるジャムは、甘酸っぱいクランベリーやブルーベリージャムが一般的です。
お取り寄せできる絶品スコーン3選!
サクッと崩れてホロリと美味しい、絶品スコーンでおしゃれなティータイムを過ごしましょう。
お取り寄せして簡単に食べられる、おすすめスコーンを3商品ご紹介します。
スコーンって、かなり古くから食べられている食べ物なんだね!日本のビスケットとアメリカのビスケット、スコーンの違いも面白いなぁ。
実はスコーンはレシピも簡単で手作りもできるんだよ!
お取り寄せで好みのスコーンを見つけたら、次は手作りにチャレンジしてみても良いかもしれませんね!
通販も可能!自宅でスコーンと共に優雅なティータイムをどうぞ!
手作りレシピも実は簡単なスコーン。お取り寄せでも名店の味を楽しむことができます。
温かい紅茶とスコーンで午後のひと時を過ごせば、優雅な気分に浸れることでしょう。
ティーカップやソーサーにも気を配って、たまには時間を贅沢に使ってリラックスしてみてくださいね。