最新の韓国グルメが、本場からどんどん日本に進出してきて追いかけるのが大変〜!という嬉しい悲鳴が続く日々。
それでも、定番グルメももちろん押さえておきたいものですよね!
今回ご紹介するのは、日頃食べる機会の多いトッポギ。一体どんな料理なのか、語源などは意外と知らないのでしょうか?
そこで、韓国料理を週3ペースで食す韓国グルメジャンキーの筆者がトッポギについて詳しく紹介します。
ご家庭でイチからトッポギを作る方法も解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
『トッポギ』って何?
トッポギは、モチモチ食感の韓国のお餅「トック」を使った韓国料理。ベーシックなトッポギは、トックを野菜やおでんと呼ばれる魚のすり身と一緒に、コチュジャンが入った甘辛いソースで煮込んだ料理です。
韓国では屋台グルメとしても人気で、幅広い世代に愛されています。
韓国では屋台で食べるおやつを「間食(간식、カンシク)」と呼び、学校帰りの子どもたちや移動中のビジネスパーソン、お買い物中の人なども立ち寄って楽しむ文化があるんですよ。
韓国では日常で当たり前の存在の屋台ですが、だからこそ屋台発のトレンドグルメが誕生しています。
『トッポギ』ってどんな意味?発祥は?
トッポギは韓国語ではトッポッキ(떡볶이)と呼ばれ、韓国のお餅「トック(떡)」を使用した韓国料理のこと
韓国語の「餅(トッ)」と「炒める(ポギ)」でトッポギという意味で、直訳すると「餅炒め」。
餅を甘辛いソースで炒めた料理のことを指します。
韓国では屋台グルメとしておなじみですが、元々は宮廷料理だったんです。
宮廷料理のトッポギは甘辛い味付けではなく、肉や野菜と一緒にお餅を炒め、醤油ベースのタレで味をつけた上品な味わいの料理でした。
そんなトッポギは王様や王妃など、特別な人しか食べられない料理だったのです。
宮廷料理としてのトッポギが、庶民にも楽しめるお手軽な煮込み料理として発展し、今の形になっています。
トックと日本のお餅の違い
もちもち食感でトッポギの材料となるトック。まるでお餅のようですが、日本のお餅とは何かちょっと違うような・・・?
実はトックと日本のお餅は全く違います。では、どのような違いがあるのでしょうか。
原料と作り方
日本のお餅の原料は、一般的にもち米を使います。
蒸したもち米をすりつぶし、杵などで突くことで粘りを出すという作り方です。年末に見られる餅つきの風景を思い出してもらうとわかりやすいかと思います。
韓国のトックの原料はうるち米です。
うるち米とは、日本ではお茶碗に盛って食べているあのお米のことです。このうるち米を粉末にし、水を混ぜて練ったものを棒状にして15分ほど蒸したものがトックです。
トッポギの食感である、お餅ほど粘り気がなく簡単に噛み切ることができる理由は、原材料の違いだったんですね!
食感
日本のお餅は、加熱するとびよーんと伸びますよね。
これは、日本のお餅の材料になっているもち米に「アミロペクチン」というデンプンが豊富に含まれていて、この成分の力でお餅独特の食感になっているのです。
トックも、もちもちの食感ではありますがあまり伸びません。
どちらかというと粘り気はなく、サクッと噛み切れる感じが特徴です。
また、日本のお餅は加熱すると溶けてしまいますが、トックは加熱しても煮崩れしないので、お鍋などのしっかり火を通す料理にも向いています。
おうちでトッポギを作ってみよう!
トッポギは市販のトックと市販のソースを購入すれば加熱するだけで簡単に作れますが、簡単にご自宅でも作れちゃうんです。
自家製トッポギを作ってみませんか?
トック自体も手作りできるので、ぜひ試してみてください。それではおすすめレシピをご紹介します。
自家製トックのおすすめレシピ
基本のトッポギおすすめレシピ
このレシピではトック以外の具材は長ねぎのみですが、玉ねぎやにんじん、韓国で「おでん」と呼ばれる練り物などを加えるとボリュームも出るのでおすすめです。
お好みの野菜などで試してみてくださいね。
また、辛いものが好きな方はコチュジャンの量も増やしてください。
トッポギのアレンジレシピ
トッポギはさまざまなアレンジを楽しめるのも魅力です。
基本のトッポギにチーズをトッピングしたチーズトッポギやエビ、イカ、あさり、カニなどの海鮮を入れたちょっと豪華なトッポギなど、アレンジは無限大。
今回は、トッポギアレンジレシピの中でもおすすめの「チーズラポッキ」をご紹介します。
「チーズラポッキ」とは、トッポギにインスタントラーメンを入れた罪な料理。
みんな大好きな間違いない組み合わせですよね。
まとめ
もはや定番の韓国グルメ「トッポギ」。
定番だからこそ、トッポギのことを詳しく知っていると、「韓国グルメ好き」として一目置かれますよ!
トックもソースも簡単に作れるので、手作りのトッポギでおうち渡韓ごっこを楽しんでみてはいかがでしょうか?