折りたためて持ち運びに便利な扇子。うちわよりコンパクトで暑い夏に鞄に忍び込ませておきたい暑さ対策の必需品ですよね!
でも、いざ購入しようと思うと扇子ってどう選んだら良いのか分からない…ということも。
そこで今回は扇子の選び方を解説します!
うわぁ~今日も暑いっスねぇ…
そんな時は持ち運びに便利な扇子がおすすめです。
今回は選び方を詳しく紹介します。
扇子とは?
扇子とは、手で扇いで風を起こすための道具のことで、中国より伝わって来たうちわを改良して作られたものとされています。
素材は和紙や布、竹、アルミなどからできているものが多く、日本では夏の必需品として愛用されてきました。
若い年代には携帯扇風機が人気ですが、大人には落ち着いた印象の扇子がとても似合います。
鞄からさっと扇子を出して扇ぐと、上品な印象を与えられますよ。
ちなみに扇子の形は末広がりなので縁起が良いとされており、贈り物やお祝い事などにもよく使われています。
小型扇風機は便利なんスけどちょっと恥ずかしいんスよね…
何とか大人っぽく演じたいのですね。
扇子なら落ち着いた印象を与えられるので、あなたでも大人っぽさを演出できます。
扇子とうちわの違い
扇子とうちわはどちらも手で扇いで風を起こすアイテムですが、大まかに以下の違いがあります。
折りたたんで持ち歩ける
うちわとの大きな違いは、扇子は小さく折りたたんで携帯できること。
持ち歩けないうちわの不便な点を改良したのが、扇子なのです。
風の勢い弱め
うちわは大きい面積により、大きな風の塊を作りだすことができます。
一方、扇子は面積が小さいので風の塊も小さくなります。
持ち運びには便利ですが、大きさで劣る分、風の強さはうちわに軍配が上がります。
音が小さい
扇子はうちわに比べて風を切る音が小さいのが特徴です。
比較的人が多い場所でも、周囲に迷惑をかけにくいのでうちわよりも使用の自由度は高いと言えます。
浴衣にはうちわが正しいとされており、振袖には「末広がり」という扇子を持つのが風習です。
扇子のマナー
扇子の使い方にはマナーがあることをご存じでしたか?
扇子は粋な道具とされているので、雑な使い方をするとその魅力が半減してしまいます。
せっかく扇子を持つなら、品よく使ってみたいですよね。
以下に使い方のマナーをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
扇子の開き方
扇子を開くときは左手を扇子に添えて、左端から右に向かってゆっくり開いていくのがマナーです。
なた、粋に見せるためには、扇子を全部開くのではなく最後の3本分ぐらいを残した状態で開くと綺麗に見えるとされています。
扇子の扇ぎ方
扇子はバタバタと勢いをつけて扇がずに、静かに扇ぐのがマナーです。
特に電車などの公共の場では、周囲に人がいる時には注意が必要。
より意識するのであれば、扇子の柄が相手に見えるように向けた状態にし、胸元の低い位置から自分の顔に向けてゆっくり静かに扇ぐようにしましょう。
こうすることで風が周囲に行き渡らないので、周りに迷惑がかかりません。
扇子の持ち方
扇子の持ち方は男女で異なります。
男性の持ち方
男性は親指以外の指4本で要(骨をまとめた金具)の部分を持ち、親指を外側に立てて相手に見せるようにして持ちます。
女性の持ち方
女性は親指と4本の指で扇子を挟み、手の甲が相手に見えるように持つのが正しいマナーです。
扇子の選び方
扇子の選び方のポイントは以下の4つです
- 素材
- 骨組や中骨の本数
- サイズ
- ブランド
それぞれ詳しく解説していきます。
【選び方①】素材で選ぶ
高級で高品質な扇子ほど良質の骨と良質の素材が使われており、心地よくやわらかな風を感じることができます。
紙素材
紙製の扇子は、中骨の両面に紙を貼り付けるので、表から見ても裏から見ても見栄えが良いのが特徴。紙は風を通しにくく、一度に大量の風を送れます。
骨組が短めに作られており、しなりやすいので多くの風を起こせます。
しかし濡れると素材が傷みやすいため、耐久性が弱いのがデメリットです。基本的に布扇子よりも紙扇子の方が高級です。
布素材
布製の扇子は種類が豊富で耐久性に優れており、長く使えるのがメリットです。
しかし布の繊維の間から空気が漏れてしまうため、紙製と比較すると風が起こりにくいのが欠点。
また、片側にしか布が貼られていないので、裏側から見ると骨が丸見えで上品さに欠けます。汚れやすいこともデメリットです。
ポリエステル素材
ポリエステル素材の扇子は、水に塗れても大丈夫で、耐久性に優れているのが特徴です。
適度な透け感があり、今風のポップなデザインのものが多いです。
気軽に扇子を持ちたい方におすすめです。
麻素材
麻はさらりとした質感が特徴で、夏らしい上品な素材です。
繊維の隙間が少ないため、風を逃がしにくいのがメリット。
他の素材に比べて価格が高い傾向にありますが、カジュアルからフォーマルまで幅広く対応できます。
シルク素材
シルク素材は、すべすべした質感と美しい光沢が特徴的。適度な透け感が、高級感を感じさせます。
浴衣や着物に合わせやすく、無地ならスーツにも合わせやすく、贈り物やお土産にもおすすめです。
【扇子の選び方2】骨組や中骨の本数で選ぶ
扇子の骨組は、竹の部位によって性質が異なります。
「表皮」を使用したものは耐久性がありしなりやすく「中皮」を使ったものは強度やしなり具合は劣りますが、軽量で持ち運びやすいのが特徴です。
また、中骨の本数が多い扇子はよくしなり、やわらかい風をしっかり送れます。強度や耐久性にも優れています。
中骨の本数は15本〜25本くらいが一般的ですが、中には35本や45本も使われている高級扇子もあります。プレゼント用に購入する際には、中骨の本数も確認しておきましょう。
【扇子の選び方3】サイズで選ぶ
扇子は大きく分けて、男性用、女性用、男女兼用の3種類のサイズがあります。
女性用は19〜20cmと小さめのサイズで、花柄など華やかな色・デザインのものが多いです。
男性用は21~23cmと大きめのサイズで、黒や紺のシンプルなデザインのものは多い傾向にあります。
男女兼用サイズは約21㎝と、男性用と女性用の中間のサイズです。
このほかにも約18cmのポケットサイズや、祭りや記念品の飾り扇子として使用される約27cmの大きなサイズもあります。
【扇子の選び方4】贈り物にはブランド物がおすすめ
扇子は安価なものも多いですが、大切な人への贈り物ならブランドにこだわるのも一つの手です。
扇子の老舗ブランドは京都が有名ですが、石川県や滋賀県などにも古くからの名店があります。
以下で代表的なブランドを一部ご紹介します。
京都の「宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)」
「宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)」は文政6年(1823年)創業の京都の扇子専門店です。200年近く続く老舗で、こちらは24cmサイズで男性用の竜馬扇です。
滋賀の「西川庄六商店」
「西川庄六商店(にしかわしょうろくしょうてん)」は1585年に今の滋賀県「近江八幡」で創業。
扇子を中心に幅広い商品を扱っており、こちらの商品はほんのり香るフルーツ柄の扇子です。
石川の「箔一(はくいち)」
「箔一(はくいち)」は1975年創業の石川県のブランド。金沢の伝統工芸品「金沢箔」を、贅沢に扇面に貼り付けた扇子が人気です。
おすすめの扇子3選
以下におすすめの扇子3つを厳選しました。どれにするか迷っている方は選択肢に入れてみてくださいね♪
SENMA 高級シルク扇子
贅沢なシルク100%の高級感あふれる扇子です。
雲を下に堂々たる富士山を彫り上げており、ほのかな透け感が涼し気です。
メイン素材 | シルク |
素材構成 | 100%シルク |
サイズ | 開いた時=最大幅40cm、最大高22cm |
素敵な扇子
無地の生地で、世代やシーンを選ばない扇子です。
ディティールにもこだわっており、上品な仕上がりです。
素材 | 扇部分:シルクポリエステル 扇骨部分:親骨/竹、中骨/竹 |
サイズ | 開いた時=縦:約23㎝、横:約41㎝ |
「竹久夢二」の上質なシルクの扇子
「竹久夢二」の上質なシルクの扇子です。
上品で透け感もあるのに、高コスパなところも嬉しいポイント。
素材 | 扇面:シルク100%扇骨:孟宗竹 |
サイズ | 長さ:約21、房長さ:約11㎝ |
まとめ
いかがでしたか?
今回は扇子の選び方を語彙紹介しました。
扇子はコンパクトに持ち歩けるのがメリットで、大人っぽい上品な雰囲気も演出できます。
ぜひ扇子をバッグに忍ばせて、暑い夏を涼しく過ごしてみてはいかがでしょうか?