残暑が気になるけれど、夏をすっきり晴れやかな気分で終えて秋を迎えたい。
そこで今回は『夏の終わりに観たい邦画』を3作品ご紹介します。
これから涼しくなる季節に向けて、気分を一新できるような作品をセレクトしましたので、ぜひチェックしてみてください。
ようこそ真夜中シネマへ…今宵は『夏の終わりに観たい邦画』をお楽しみください
- 夏を振り返りたくなる
- すっきり晴れやかな気分になれる
- 邦画
夏の終わりに観たい邦画3選
宇宙でいちばんあかるい屋根
学校や家で居心地の悪さを感じている14歳の少女つばめ。
ある日、唯一くつろげる書道教室の屋上で時間を過ごしていると、ド派手な衣装に身を包み夜空を駆ける老婆の姿を見かける。
その日から、つばめと老婆の交流が始まった。
はじめは老婆のことが苦手だったつばめだが、徐々に心を打ち明け、人生の相談に乗ってもらいながら成長していく。
キャスト
監督 | 藤井直人 |
役名 | 俳優 |
---|---|
大石つばめ | 清原果耶 |
朝倉亨 | 伊藤健太郎 |
大石麻子 | 坂井真紀 |
大石敏雄 | 吉岡秀隆 |
星ばあ(ほしのとよ) | 桃井かおり |
大切な心を探す、懐かしく愛おしい物語
魅力的な演技で定評のある清原果耶さんと、大女優の桃井かおりさんをメインキャストに迎え、錚々たる豪華キャストが織り成す一人の少女と一人の老婆の物語。
一人一人の個性的で魅力的な演技が、作品に華を添えています。
日常生活の中に突然現れるファンタジー要素は無理やり感がなく自然と入り込んできて、どこか美しく懐かしさを感じられる世界観になっています。
特に夜のシーンはとにかく美しく、群青色の夜空が描き出す非日常感がたまりません。
夏の終わりの真夜中、しっぽり観たい作品です。
きっと心が洗われて、つっかかっていた何かがポロリと取れて気が楽になるはず。
主題歌になっている清原果耶さんの1stシングルも本作の世界観にとてもマッチしています。
ぼくらの七日間戦争
夏のある日、青葉中学1年A組から男子生徒8人が姿を消した。
町はずれにある自衛隊の廃工場に集結した生徒たちは、様子を見に来た女子生徒も巻き込み、大人たちに『自由を勝
ち取る』ため必死の抵抗を決意。
そして、近所の人の通報でかけつけた大人たちとついに対峙する。果たしてこの勝負、どちらが勝つか?
自由をかけた子どもたちの戦いが、幕を開ける。
キャスト
監督 | 菅原比呂志 |
役名 | 俳優 |
---|---|
菊地英治 | 菊池健一郎 |
相原徹 | 工藤正貴 |
安永宏 | 鍋島利匡 |
中山ひとみ | 宮沢りえ |
丹羽満 | 笹野高史 |
子どもたちの素直で可愛らしい対抗心、だけど彼らにとっては真面目
小学生時代、校則や家庭の守りごとなど何かと『制約』が多いですよね。
もちろんそれらは子どもたちを守るために必要なことですが、当の本人たちからしてみれば納得できないことも。
大人はやっているのに何故自分たちはダメなの?
ずるい、不公平だ。
こうなったら徹底的に抵抗してやる!すとらいきだ!ぼいこっとだ!
本作は、学校生活や家庭環境で抑圧された子どもたちの感情が抑えきれなくなって爆発。警察をも巻き込む騒動に発展する少年少女の自由を勝ち取るための小さな抵抗が描かれます。
子どもたち一人一人の個性が立っており、可愛らしくユーモアだけど至って本気な彼らの抵抗模様は、時に笑わせられ、時に共感させられます。
結末はさておき、少年たちが繰り広げる大人への小さな抵抗は見ているこちらもスカッとした気分になります。
児童文学が原作なだけあって、ユーモア要素が非常に多く観やすいです。
宮沢りえさん、この時から美人過ぎて目を奪われる…
サマータイムマシーン・ブルース
とある大学のSF研究会の男子部員が野球に興じ、写真部の女子部員2人がそれぞれ活動中の夏のとある一日。
酷暑の中、部室のクーラーのリモコンが壊れてしまう。
翌日、部室に現れた謎の金属物体をタイムマシンだと思った彼らは、酷暑を乗り切るための必須アイテム『壊れる前のリモコン』をゲットするために過去へと戻ろうとするのだが…。
キャスト
監督 | 本広克行 |
役名 | 俳優 |
---|---|
甲本拓馬 | 瑛太 |
柴田春華 | 上野樹里 |
石松大悟 | ムロツヨシ |
伊藤唯 | 真木よう子 |
保積光太郎 | 佐々木蔵之介 |
タイムトラベル+コメディの見事な融合
元々は京都の劇団『ヨーロッパ企画』の演劇芝居だった作品『サマータイムマシーン・ブルース2003』を、映像化した本作。
リモコンが壊れたせいでエアコンがつけられなくなって絶望する学生たちを中心に、壊れる前のリモコンを回収するためにタイムマシーンで過去に飛ぶ物語ですが、タイムトラベルとコメディの融合が見事で後半になるにつれて事態の全貌が明らかになっていく展開はかなり爽快。
それはまるでジグソーパズルが少しずつ完成していくような構成で、冒頭のシーンの違和感・疑問が後半で解決するなど、映画開始序盤のシーンから伏線だらけの作品に。
タイムトラベルものですが、あまり難しいことは考えず、とにかく笑ってすっきりできる1作だと思います。
忘れてはいけませんが、彼らはエアコンで涼むために壊れる前のリモコンを回収するためだけに過去に飛びます。
そんな彼らのくだらない理由を頭に入れて本作を観ると、必死に空回る彼らの行動の数々に思わず笑ってしまうこと間違いなしです。
点と点がつながるとはまさにこのこと
まとめ
いかがでしたか?今回は夏の終わりに観たい邦画を3作品ご紹介しました。
ファンタジー・ドラマ・コメディ、ジャンルと問わず厳選しましたが、どれも観た後には気分がすっきりするような作品だと思います。
夏の終わりは気分をすっきりさせて、心地よい秋の訪れに向けて準備してみてはいかがでしょうか。