チーズタッカルビやチキン、トッポッキ、サムギョプサルなど定番の人気グルメはたくさんありますが、今注目のグルメは『ナッコプセ』です。
『ナッコプセ』とは、ひとことで説明すると辛い海鮮のお鍋。これから寒くなり、お鍋シーズンが到来すると、ますます注目されること間違いなし!
今回はこのナッコプセについて、料理やお菓子・お酒など韓国の食をこよなく愛する筆者がご紹介します!
『ナッコプセ』ってどんなお料理なの?
ナッコプセは韓国・釜山発祥の鍋料理です。
タコや牛もつ、エビなどの具材がたっぷり入っており、ピリ辛の風味でやみつきになる味です。こんなに具だくさんなら、美味しいに決まっていますよね。
2019年にテレビ東京で放送された大人気のグルメドラマ『孤独のグルメ』大晦日スペシャルで、主人公の井之頭五郎が釜山に出張に行くというエピソードがありましたが、その際に五郎が食べたのもこの『ナッコプセ』でした。
五郎さんが鍋の〆にスープをご飯にかけ、韓国のりなどをトッピングしてかき込んでいる姿、おいしそうで覚えてる!という方も多いのではないでしょうか。五郎さんが舌鼓を打つ鍋料理、これは間違いなさそうですね。
ナッコプセ発祥の地 釜山
釜山は韓国の南部にある都市。ソウルに次ぐ第2の規模で、比較的コンパクトな街に観光スポットやグルメスポット、ショッピングできるお店などがギュッと詰まっていて、旅行先としても人気のエリアです。
釜山は日本海側に面していて日本からも近く、福岡などからは船でも行くことができますし、飛行機でもアクセスしやすいので、日本人にも大人気なんですよ。
海に面しているので、海沿いの景色が美しくオシャレなカフェなども立ち並んでいます。
そして、海に近いということは…海鮮ももちろん美味しいのです!ナッコプセの美味しさの秘密はここにあります。
『ナッコプセ』の名前の由来は?
『ナッコプセ』という料理名はもちろん韓国語ですが、この言葉の意味を理解すると、どんな料理なのかもわかりやすくなります。
韓国のお料理は言葉の意味から考えると、イメージしやすいものがたくさんあるんですよ。
韓国語ではテナガダコを「ナクチ」、ホルモンを「コプチャン」、小エビを「セウ」と呼びますが、『ナッコプセ』はその頭文字を取ってつけられた名前です。
その名のとおりテナガダコとホルモン、小エビが入っていて、コリコリしたタコとぷるぷるのホルモン、プリっとしたえび、と食感を楽しめるのもポイント。
それぞれの食材の出汁がしっかりときいてピリ辛の味つけでスープまでおいしいので、『孤独のグルメ』の五郎さんのように〆までしっかり楽しめます。
『ナッコプセ』のルーツは?
ナッコプセは1960年代に、釜山の西面(ソミョン)近くにある凡一洞(ポミルトン)の「朝鮮紡績」という工場の前にあったお店が工場で働く労働者向けにテナガダコ料理を出していたことがはじまりだとされています。
仕事終わりの労働者がお酒を楽しむ時のおつまみとして人気で、その後、地元の人だけではなく観光客にも人気のグルメとして広がっていきました。
ちなみに本場・釜山では、ナッコプセはオーダーのバリエーションが豊かな料理としても有名です。
例えばホルモンが苦手な人は、ホルモン抜きでテナガダコとえびのみ、というのもOKなんです。辛さの調節もできるので、お好みの辛さをオーダーできます。
カスタマイズが当たり前の料理なので、お店の人にも希望を伝えやすいですよね。
おうちで楽しめるナッコプセレシピ!
韓国・釜山の人気グルメ『ナッコプセ』。
もちろん本場の味を食べに釜山に行きたいところですが…なかなか釜山に行くのは大変です。
ならば日本で!と思っても、専門店が近くにない…。
そんな時は作っちゃいましょう!実はおうちでも美味しいナッコプセをつくることができるんです!
それぞれの食材の下処理さえしっかりすれば、あとは具材や調味料を鍋にポイポイ入れていくだけであっという間にできちゃいます。
下処理もそれほど難しいものではないので、心配無用ですよ。
それでは、おすすめのレシピをご紹介します。
『ナッコプセ』おすすめレシピ
材料(2人分)
- 生タコ…200g
- 牛ホルモン…200g
- むきえび…100g
- キャベツ・・・1/8個
- たまねぎ・・・1個
- ニラ…1/3束
- 春菊…1/2束
- 長ネギ…1/2本
- えのき…1袋
- 韓国春雨…適量(熱湯で戻しておく)
- 牛スープの素…大さじ1/2
- 水…300ml
- コチュジャン…大さじ2
- 韓国産粉唐辛子…大さじ2
- しょうゆ…大さじ1
- みりん…大さじ1
- 味噌…大さじ1
- おろしニンニク…大さじ1
- こしょう…小さじ½
作り方
- 生タコは塩をもみこんで表面のぬめりを取り、水で洗い流す。
- 牛ホルモンは薄力粉をまぶしてもみこみ、水で洗い流して下処理をする。水気を切った牛ホルモンにコチュジャン、韓国産粉唐辛子、しょうゆ、みりん、味噌、こしょうを加え、よく混ぜ、味をなじませる。
- むきえびの背ワタを取り除き水洗いし、水気をふく。
- キャベツを食べやすい大きさに切り、たまねぎはくし切り、長ネギは斜め切り、ニラは4cm幅、えのきは石づきを切り落として半分に切り、春菊も食べやすい大きさに切っておく。
- 鍋にキャベツをしきつめ、その上に他の野菜(春菊とニラ以外のもの)や生タコ、えびを乗せる。牛ホルモンは真ん中に乗せるのがポイント。
- ⑤に牛スープの素と水を加え、強火で10分ほど煮込み、煮立ったら弱火で10分ほどさらに煮込む。さらに辛くしたい方はこのタイミングで赤唐辛子や青唐辛子を加えて辛さを調節する。
- 最後に春菊とニラ、春雨を加えてできあがり!
ナッコプセは〆まで楽しめることがポイントです!
具材をしっかり堪能したあとは、スープを少しだけ残しておいて、ご飯と韓国のり、ゴマ油をプラスして『炒め飯』にすることがおすすめ。
ご飯と炒めるのはもちろん、ラーメンやうどんなどの麺とも相性抜群なので、スープに投入してもOKです。
釜山では特にうどんが人気らしいですよ!タコと牛ホルモン、えびの出汁がしっかり出たスープを最後まで楽しみましょうね。
作るのが面倒なら通販でお取り寄せ!
ナッコプセは通販でも購入可能です!
具材ごと冷凍で届くから、調理も簡単。
足りない具材をちょっと買い足すだけでアレンジもできますし、味も本格的なので手っ取り早くナッコプセを楽しみたい方におすすめです。
お取り寄せのナッコプセをレビューした記事もありますので、併せて読んでみてください。
〆まで楽しめるアレンジ方法もご紹介していますよ〜!
まとめ
今、大注目の韓国のお鍋『ナッコプセ』。
すでに日本国内でも人気のグルメではありますが、さらにブームになる予感!
深みのある味わいなのでお店でプロにしか出せない味かと思いきや、実はおうちでもつくれるというのが大きな魅力ですスーパーで手に入る食材でつくることができるのでぜひ挑戦してみてくださいね。
『ナッコプセ』は元々、お酒のおつまみとして誕生した料理なのでお酒との相性は当然バッチリ。家族やお友達と韓国のお酒片手にわいわい楽しんでみてはいかがでしょうか。