かつてXbox独占でマイクロソフトからリリースされた伝説的FPS『Haloシリーズ』。
日本で家庭用ゲーム機でプレイするFPSが浸透する前にコアなゲーマーから人気を博し、今では多くのFPSゲーマーに愛されている作品です。
今回ご紹介するのは、そんな伝説的FPSのHaloシリーズを一挙に収録したほぼ全部入りの『Halo: The Master Chief Collection』(以下:マスタ―チーフコレクション)です!
なんと本作、Haloの世界観・ストーリーを余すことなく体験できる合計6作品が収録された超絶お得パックになっています。
今回はSteam版をゲットして早速プレイしましたので、レビュー&レポートをお届けしたいと思います。
あの…今日はこのFPSゲームをやってみたくて…
おお!Haloかぁ~!SF好きにはたまらない世界観が最高過ぎるんだよ~
今回のゲームはこちら
PCでHaloを遊ぶなら純正コントローラーがおすすめ!
Halo: The Master Chief Collectionとは?
マスタ―チーフコレクションは、家庭用ゲーム機Xboxで人気を博したFPSシリーズ『Halo』の6作品が収録されています。
代々主人公として活躍するマスター・チーフの視点で描かれる、宇宙を舞台にしたひとつの壮大な物語を紡ぐ6作品(内1作品は別の主人公)を一挙に楽しむことができるため、シリーズ未経験者にもおすすめのタイトルとなっています。
収録されている作品はメインのストーリーモードに加え、画面分割やオンラインに対応したマルチプレイも楽しむことができます。
まとめパックだと、何かしら制限や削除されている要素があるのでは?と思うかもしれませんが、ご安心ください。
一切内容をそぎ落とさないどころかこれといった制限もなく、調整しつくされた内容に加えリマスター処理までされている…といった欲張り仕様。
なんなら、オリジナル版をプレイしていた頃よりも快適にゲームが遊べる環境に究極進化を果たしてしまっているのです。
1タイトルあたり600円ほどの破格タイトルだっ!
Haloはバンジースタジオが開発を担当し、マイクロソフトより2001年に発売されたXbox用・Xbox 360用として発売されたFPSゲーム『Halo: Combat Evolved』を1作目とするシリーズです。
最大の功績は、調整されつくした違和感のないエイムアシストなどで『家庭用ゲーム機のFPSゲームにおいて、コントローラーでのプレイに最適化したFPSを作り上げたこと』。
それまでマウスでエイミングするPCゲームが主流だったFPSの概念を、大きく覆しました。
シリーズとしては全世界で『Halo: Combat Evolved』は650万本以上、続編となる『Halo 2』は750万本以上、Xbox360で次世代クオリティで作られた『Halo 3』は、なんと1100万本以上の販売を達成。
Xbox史上最も成功を収めたゲームタイトルとして、世界中で多くのファンを獲得しています。
広大な宇宙を舞台に、宇宙に進出した人類と地球外文明との壮大な戦いを銀河を超える規模で描いた重厚な物語と、半オープンワールドのような自由度の高いマップ・ストーリーミッションが人気を博しています。
収録タイトル
マスタ―チーフコレクションには以下の6タイトルが収録されています。
ストーリーモードだけでも合計67のミッションが収録されていて、かなりボリューミー!
FPS初心者でもクリアできるかな…
中には難しいステージもあるけど、難易度も選択できるから大丈夫!
おすすめのプレイ順と平均プレイ時間
マスタ―チーフコレクションでおすすめするプレイ順と、各タイトルの平均プレイ時間をまとめました。
僕がおすすめする順番は『ゲームシステムの進化を楽しみながらプレイする』を基準に、リリース順で選定しています。
この順番でプレイすることで、ストーリーの時系列こそ順番通りではなくなります。
とはいえ、最も時系列が古いHalo:Reachは、主人公がこれまでのマスター・チーフではないキャラなので、ストーリー的には最初にプレイしなくても、あくまで過去編・番外編という括りで捉えれば違和感はないかと思います。
逆にHalo:Reachからプレイしてしまうと、1・2と進んだ時に操作性やゲームシステムに物足りなさを感じてしまう可能性があります。
以下の順番であれば、段階を踏んだゲームシステムの向上・変化を感じながらプレイできるので、新作をやったあとに旧作をやったときの不便さのようなものを感じることなくプレイに集中できますよ。
平均プレイ時間:10時間程度
平均プレイ時間:10時間程度
平均プレイ時間:10時間程度
平均プレイ時間:15時間程度
平均プレイ時間:12時間程度
平均プレイ時間:10時間程度
平均プレイ時間はライターさんのプレイをベースに、難易度ノーマル・やり込み要素は考慮せずストーリークリアだけで算出してるよ!
ちなみに、時系列通りのプレイの場合は以下の通りの順番となります。
①Halo: Reach
②Halo: Combat Evolved(Halo1)
③Halo 2:Anniversary
④Halo 3
⑤Halo 3: ODST
⑥Halo 4
Halo: The Master Chief Collectionのメタスコア
Halo: The Master Chief Collectionのメタスコアは85点!
かなり評判が良いことがうかがえます。
メタスコアの85点あたりは良作と名作の境界に位置するので、プレイして損なしのゲームと言っても過言ではないでしょう。
メタスコアとは、CBSインタラクティブが運営するレビュー集約サイトMetacriticが発表するゲーム・映画・音楽等の100点満点のスコアのこと。
75点から80点が凡作、80点から85点が良作、85点から93点ぐらいが名作、それ以上が神ゲーという括り。
一部の作品ではMUST-PLAYというバッジがついており、Metacriticお墨つきの絶対にプレイすべきゲームという扱いになっています。
メタスコア自体は、海外の雑誌や情報サイトなど約200メディアのレビューを集めて平均値を数値化したものとなっており、その特性から信憑性の高いレビュースコアとして認知されています。
Halo: The Master Chief Collectionの良かった点・イマイチだった点
良かった点
- 名作FPSをリマスター品質で余すことなく楽しめる
- 調整された最終形態のような仕上がりなのでプレイ時のストレスが少ない
- 映画にも負けないレベルの壮大で重厚なストーリーが楽しめる
- 従来のFPSにはない自由な攻略で斬新なゲーム体験を味わえる
イマイチだった点
- チェックポイントによっては若干理不尽な状態に陥ることがある(特に1・2は難易度高め)
- 仕様上仕方がないが、キーコンフィグが一部のタイトルで共通設定できないので設定しなおす必要があって手間
- ヒット時のエフェクトが乏しく、敵を倒している感があまり感じられないタイトルもある
- オンラインマルチプレイはできないこともないが人口的にマッチングに難あり(FPSの宿命なので仕方なしではある)
総評
FPS大好きゲーマーならプレイして損なし!(FPS初心者にもおすすめ)
4,000円台で、ストーリーだけでもたっぷり遊べるボリュームも◎!
メインのストーリーモードだけでも十分楽しめる最高のFPSゲームです!
一緒に遊べるゲーム仲間がいるなら、カスタムゲームで自分たちだけの設定でルームを作って仲間内で対戦するのも盛り上がります。
もちろんオンラインマルチも楽しいのですが、やはりタイトルによっては人口問題が…。
シリーズ最新作のHalo:INFINITEがリリースされてからはそちらに人口が流れたので、マルチをプレイするならそちらをプレイしたほうが良さそう。
ですが、正直4,000円台でこれだけのボリュームのゲームをプレイ、シリーズ一連の流れを追うことができるのはお得すぎます。
Xboxでプレイしていた方も、シリーズ初心者の方も、存分に楽しめるタイトルになっていると思います。
FPSデビューはHaloにしてみようかな…
よぅし!じゃあここからはHaloがもっとプレイしたくなる情報を解説しよう!
Halo: The Master Chief Collectionの魅力
長年多くのファンに愛され続けてきたHaloシリーズ。
ここでは、マスタ―チーフコレクションの魅力をご紹介します。
やり込み要素の大幅追加
今のゲームには欠かせないやり込み要素の一つ『実績』。
本作ではなんと合計4000もの実績が新たに追加されています!
また、『スカル』というHalo独自の収集アイテムも30以上追加。
スカルを集めることで様々な機能がアンロックされていくので、収集癖のあるプレイヤーのみならず、ゲームを楽しみたいプレイヤーも見つけることでその恩恵が受けられる要素になっています。
HDリマスターによる美麗グラフィックへの進化
本作では、収録される6作品すべてが4K UHD・最大60fpsに対応しています。
特にHalo2は、ファン待望の初リマスターが実現。
当時の雰囲気を残しながらも、より綺麗に、よりぬるぬる鮮明に動くようになったことで、一瞬「えっこれがあのHaloか?」と戸惑ってしまうほどの変化でした。
初めてプレイされる方は、旧型機の物足りない挙動を一切感じることなく、ストレスフリーでプレイできるはずです。
これまでのHaloをまとめて体験できる
リアルタイムにシリーズを追っていた場合は数年…いや、数十年に及んだものが、たった数日~数週間で全て体験できるのは大きな魅力の一つ。
しかも、いちいち各タイトルごとにゲームの起動をしなくても、マスタ―チーフコレクションさえ起動していれば、いつでも簡単に各タイトルを切り替えて遊ぶことができます(各タイトルごとにインストールしておく必要があります)
時間が空くとストーリーを忘れる…といった心配がなく、モチベーションを保ちながら物語への理解を深められるため、これからHaloの世界に飛び込もうとしている人にもおすすめできる理由となっています。
自由度の高いFPSゲームであること
Haloシリーズ全体に言えることですが、フィールド上でのプレイヤーの行動の自由度が高く、攻略・戦闘・移動の選択肢が非常に多いので遊びの幅がかなり広いです。
広大なステージの場合は乗り物での移動を前提とされていることも多く、移動方法にもバリエーションがあって飽きないゲームプレイが実現しています。
このように一本道ではないのに加え、難易度選択も可能ということもあり、FPS初心者でも比較的遊びやすいタイトルになっているんですよ。
また、敵が乗っている乗り物も奪うことができるので、あえて操縦席を狙って乗り物を確保し、敵の技術を利用して戦闘するといった攻略も可能。
これらはストーリーモードだけでなく、マルチプレイでもできることなので、今までのFPSゲームでは体験できなかった新しいFPS体験を味わうことができます。
これらの要素はHaloならではで、これまで一本道が主流だった家庭用ゲーム機のFPSを大きく変えたと言っても過言ではないでしょう。
いろんなルート・攻略方法があるのは嬉しいかも…
収録タイトルの紹介・レビュー
ここからはマスタ―チーフコレクションに収録されている各タイトルを、ネタバレなしで紹介していきます!
マルチプレイの感想・レビューは割愛し、ストーリーモードのプレイをベースにご紹介いたします。
難易度ノーマルでのプレイをベースに、先述の『おすすめのプレイ順』で紹介していくよ!
Halo: Combat Evolved
2552年―人口の爆発的な増加によって地球には人類が住める場所がなくなった人類は、光速移動の実現にまで発達したテクノロジーで本格的な宇宙開発に乗り出す。
科学研究・軍事開発に重点を置いた惑星リーチと、大型宇宙船建造をメイン業務とした惑星間海軍造船所を中心に、人類の手はより幅広く地球の外…広大な宇宙へと伸び始めた。
しかし、32年前に突如植民星であるハーベストとの連絡が取れなくなった。
戻ってきたのは、壮絶な戦闘を物語る爪あとが残った宇宙船が一隻。
惑星ハーベストは地球外の何者かから、突然襲撃を受け壊滅したのであった。
この事件により、人類は長きにわたる人類史の中で、初めて地球外知的生命体との遭遇を果たし、同時に人類と未知の複数種族からなる宇宙人宗教同盟体『コヴナント』との戦いが始まった。
劣勢にあった人類は反撃のため惑星リーチで対コヴナント計画に基づく機甲部隊を編成。
地球を目指すコヴナントの部隊を阻止する戦いで次々と艦隊が壊滅に追いやられてしまう中、唯一戦線を離脱した戦艦オータムは、コヴナントを地球から遠ざけるために宇宙のどこかへブラインドワープを敢行する。
敵の執拗な追跡と猛攻により撃沈寸前だった戦艦オータムは、乗組員に避難命令を発信。
一連の騒動で急遽スリープから目覚めさせられたマスター・チーフは、艦長のキースから戦艦オータムのAIである『コルタナ』の死守を命じられる。
コルタナは高度な知性と戦艦の管理機能のみならず、地球のあらゆる情報を保有しており、彼女をコヴナントに奪われることはまさしく地球の滅亡を意味していた。
こうして、地球の運命はマスター・チーフとコルタナの手に委ねられたのだった。
ポイント
記念すべきHaloシリーズ1作目で、リマスターによって蘇った数々のシーンはSF映画さながらの迫力。
マスター・チーフが地球の存亡をかけた命がけの戦いに身を投じるストーリーは、壮大な物語の序章として非常に惹きつけられるものがあります。
次はどうなる…次はどうなる…と、大きな読み込み・ロードも比較的少なく、物語がどんどん進んでいくので正直止め時がわからなくなるほど面白い。
ストーリー上、追われる立場として危機迫るシーンが連続するので、この状況をどうやって攻略するか…といった手に汗握るシューティングを楽しむことができます。
ただ、敵への当たり判定が分かりにくかったり、チェックポイントに到達したときの状況によっては難易度が高く感じることもあるので、ノーマルでもやや難しめな印象でした。
・音楽が最高に良い
・マップを縦横無尽に駆け巡って自由度の高い攻略ができる楽しさ
・SF映画さながらの迫力あるシーンが楽しめる
・チェックポイント時ではHPの状態が引き継がれるため、状況によってはその後の進行が難しくなる
・味方が弱すぎて使い物にならない
Halo 2:Anniversary
マスター・チーフらの活躍によって、宇宙全ての知的生命体存亡を脅かす兵器『HALO(ヘイロー)』は跡形も無く破壊されたが、コヴナントによる地球侵略は既に目前まで達していた。
マスター・チーフはジョンソン軍曹と共に地球に帰還し、地球防衛プラットフォームのステーション・カイロで行われる新装備受領とセレモニーに出向くが、まもなくしてコヴナントの地球侵攻が始まった。
マスター・チーフたちは地球に降下したコヴナント軍を撃退するため、敵の指揮官である預言者の確保を優先するが、預言者が乗った戦艦はワープで逃走を図る。
マスター・チーフを乗せた戦艦の艦長であるミランダ・キース中佐は、すぐに預言者の戦艦の追跡を開始した。
その過程で、宇宙の彼方にあるリング形状の惑星『Halo』を発見する。破壊したはずのHaloだったが、彼らはそれが多数存在していたことを知る。
こうして、戦いの行方は敵味方の関係をも大きく変えてしまうほど、劇的な変化を遂げていくのであった…。
ポイント
本作では前作でできなかった小型銃器の2丁持ち、いわゆるアキンポが可能となっており、敵味方問わず使用していきます。
味方のHP向上に加えてAIも進化しているので、前作よりも遥かに優秀な存在に!一緒に戦っている感が増しました。
地球防衛軍で感じたことのある既視感…(笑)
ちなみに車両も運転してくれます。1作目は真っ先に助手席乗っていたのに。
また、今作最大の特徴は、コヴナント側であるエリート族のアービターというキャラクターを操作する場面があること。
人類とコヴナント、双方から描かれる物語は、壮大なストーリーに更なる深みを与えてくれます。
・前作よりも操作性やシステム面の向上が感じられてプレイしやすい
・両手持ち銃の爽快感が最高!
・前作から地続きのストーリーは相変わらず続きが気になる面白さ
・マップが少し複雑に作り込まれた分、目的地が分かりにくくなった
・硬い敵がどんどん湧いてくる上に戦闘が長くなりがちで中だるみしてしまう
Halo 3
2552年―人類は地球外種族の軍事同盟コヴナント、そして知的生命体に寄生して繁殖するフラッドとの三つ巴の戦いは激化し、人類は壊滅状態となっていた。
そんな矢先、銀河系の全生命を滅亡に至らしめる兵器Halo (ヘイロー) の秘密を解き明かす鍵が地球にあると知ったコヴナントは、総力を結集し地球侵略を開始する。
人類に残された時間はあまり残されていない。
人類・地球のみならず、銀河系全生命の存亡をかけた戦いに挑むマスターチーフに全ての希望が託された。
長きに渡る戦いに終止符を打つ時がやってきたのだ。
ポイント
シリーズを通して最もストーリーが評価されており、1・2と続いてきたストーリーがクライマックスを迎えるHaloシリーズの集大成となっているHalo 3。
これまでのシリーズでストーリーや演出の邪魔になっていたストレス要素の改善がみられ、より壮大な物語への没入感が増しています。
また、今作で実装されたストーリーモードの協力プレイは、なんと最大4人まで遊ぶことが可能!
仲間内でわちゃわちゃ進められるので、これまでのHaloとはまた違った楽しみ方があります。
ただ、シリーズも3作まで重ねるとさすがのマンネリ感を感じざるを得ない…といった印象。
ここまで続いてきた壮大なストーリーに大きな変化が迎えられるタイトルでありながら、演出の既視感を感じるシーンが多々あるので目新しさはあまりありません。
・シリーズを重ねて完成形に近づいた集大成的なタイトル
・最大4人プレイでストーリーモードを楽しめる
・マンネリ感強め
Halo 3:ODST
西暦2552年―人類は地球外種族の軍事同盟『コヴナント』のさらなる脅威にさらされた。
人類最後の防衛地点を突破したコヴナント巡洋艦が、アフリカ大陸の大都市ニューモンバサに侵攻した。
UNSC (国連宇宙司令部) はコヴナント指導者の一人『悔恨の預言者』を捕らえ、侵攻の理由を問いただすための作戦を開始。
しかし、悔恨の預言者を乗せた巡洋艦が、突如ニューモンバサの上空付近でスリップスペースジャンプを開始した。
伝説の戦士であるマスターチーフ達も、巡洋艦を追跡しスリップスペースへと突入する。
ニューモンバサの被害は甚大で多数の民間人が犠牲になっていく中、UNSCの別戦艦から軌道降下特殊部隊ODST (Orbital Drop Shock Trooper) がコヴナント巡洋艦への降下を開始した。
しかし、スリップスペースジャンプの衝撃に巻き込まれたODSTのメンバーたちは散り散りとなり、コヴナントの進行が止まないニューモンバサに不時着してしまう。
散り散りになったメンバーを捜索するため、ODSTの新メンバーである『ルーキー』は崩壊した街へと潜入。
仲間たちの痕跡を辿る中、コヴナントのニューモンバサ侵攻に隠されたとある秘密に迫ることとなる。
ポイント
シリーズのクライマックスであるHalo 3の裏側で起きていた、もう一つの戦いを描いた外伝的なタイトル。
主人公はマスターチーフではなく、彼に次ぐ戦闘力を誇るとされている特殊部隊の新人メンバーを中心に操作していきます。
しかも、マスターチーフがスパルタンという戦闘向けの存在だったのに対し、今作の操作キャラクターは普通の人間。
マスターチーフよりもジャンプ力が低い、移動速度が遅い、自動回復しないなど、普通の人間であるハンデを背負ってプレイすることになります。
ただ、これらはゲームプレイ時に『生身の人間が未知の敵をかいくぐりながら仲間を探すサバイバル』というスタイルとして上手く機能しているので、これまでのHaloシリーズにはなかった緊張感でプレイが可能。
本作ではオープンワールドを採用しているのですが、広大なマップを1人で散策して仲間を探す…というストーリー上、この孤独感も緊張感のあるプレイ体験につながっています。
Halo 3で感じていたマンネリ感が、まさかこんなところでこんな形で払拭されるとは…。
難易度はちょっと高めかもしれませんが、頻繁にチェックポイントがあるのでテンポよく進めることができます。
ただ…、オープンワールド化は新鮮な気持ちでプレイできるので非常に嬉しいのですが、いかんせん仲間を探すための手掛かりになるアイテムが見つけにくい…。というか、めっちゃわかりにくい…。
外伝的な内容なのでストーリーこそ長くはないですが、オープンワールド+散策要素強めなので、筆者はシリーズの中で一番プレイ時間が長かったタイトルになりました。
・これまでのHaloシリーズとは異なる感覚でプレイできる
・メインストーリーの舞台裏を知ることができる
・オープンワールドでさらに自由度が増した
・仲間を見つける手掛かりとなるアイテムが分かりにくい
・シリーズの中でプレイ時間が長くなりがち
マスターチーフが強すぎた…これが普通なんだ…と現実を見せられるんだ我々は
貧弱で軟弱で絶望的に脆弱すぎる主人公っていうのもリアリティがあって良いね
そ、そこまでは言ってないよ…?
Halo:Reach
西暦2552年8月末―UNSCの拠点である惑星リーチの軌道上に、突如として300隻を超えるコヴナントの大艦隊が出現。
軌道上に展開したUNSCの艦隊は瞬時に壊滅し、コヴナントによる惑星リーチへの本格的侵攻が始まった。
絶望的な戦況の中、スパルタンIIとスパルタンIIIで構成された部隊『ノーブル隊』に所属していた一人の兵士が戦死、その枠を補充すべく全てが謎に包まれたスパルタンIIIの兵士『ノーブル6』が配属される。
ノーブル6を加えたノーブル隊は、惑星リーチを死守するべく、戦火が広がる戦場へ向かうのだった。
ポイント
シリーズで最も過去のタイムラインの出来事を描いたタイトル。
マスターチーフと同じスパルタンたちが、コヴナントの猛攻から惑星リーチを守るべく戦いに身を投じる物語が描かれます。
本作はシリーズで初めて主人公の細かなカスタマイズが可能となっており、ヘルメット・肩パッド・アーマー・カラーリングやエンブレムの塗布などが可能。性別も男性か女性を選ぶことができます。
また、任意のアーマーアビリティを装備することができるのも本作のポイント。
アビリティにはダッシュ・透明化・シールド・ホログラム・ジェットパックなど、主人公を強化する能力となっており、ステージによって戦略を変えて切り替えていく楽しみ方ができます。
地上戦だけではなく宇宙空間での戦闘機ドッグファイトなど、バリエーション豊かな戦闘が楽しめたのも◎。
・アビリティシステムによってFPSとしてのさらに磨きがかかった
・宇宙空間での戦闘機操作など、地上以外の戦闘もありバリエーション豊かなミッションが楽しめる
・キャラクターの外観カスタマイズができる
・これといって特になし
Halo 4
UNSCインフィニティは、最新鋭の技術によって作られた人類史上最大最強の艦船である。
本来は、コヴナントに対抗することを想定した戦闘艦だったが、戦争の終結に伴い調査・探索用へと変更された。
そんなUNSCインフィニティが調査航行中に古代種族フォアランナーの『惑星レクイエム』を発見するが、惑星内部に捕らわれてしまうという事件が発生。
UNSCインフィニティの命運は、伝説のスパルタン『マスターチーフ』に委ねられた。
ポイント
Halo3の4年後を描く物語で、新章『リクレイマー・サーガ』の幕開けとなるタイトル。
新たな敵『プロメシアン』との出会いに焦点を当てた物語が展開されます。
プロメシアンは二足歩行・八頭身的な人型の種族で、銃撃に加えて瞬間移動+近接攻撃も狙ってくる獰猛な種族。
歴代シリーズの敵であるコヴナントよりも戦闘力が高めで、コヴナントとはまた違った戦い方が求められます。
また、ストーリーの特徴として、これまでのシリーズでは語られなかったマスター・チーフ個人にスポットを当てたエピソードも収録。世界観重視で語られたきたHaloシリーズでしたが、ついに伝説の英雄のルーツが明らかになります。
美麗CGと実写を織り交ぜたイベントシーンもあり、物語への没入感はシリーズの中で最高と言っても過言はないかも。
システム面ではデフォルトでダッシュができるようになったのが特徴で、昨今のFPSらしさが備わり、より遊びやすくなりました。
加えて、Reachに登場したアーマーアビリティも再登場しているので、ダッシュ+ジェットパックで高速空中機動など、戦闘や移動のスピード感が上がっている点もポイントです。
・新たな敵との戦いはこれまでと違った戦闘の面白さがある
・デフォルトでダッシュができるようになった
・アーマーアビリティが再登場(上述のダッシュと掛け合わせて新たなプレイスタイルが実現)
・マスターチーフにまつわるイベントシーンが充実
・これまでに登場した専門用語を覚えていないと置いてけぼりになってしまうストーリー
ダッシュできると爽快感のあるプレイになるから気持ち良い!
着てるアーマーが重たくて走れないのかと思ってた
今回紹介したゲームの詳細
名称 | Halo: The Master Chief Collection |
対応機種 | Xbox One、Xbox Series X/S、Steam、Microsoft Windows |
希望小売価格 | 4,212円(税込み) ※Steamでの価格 |
ジャンル | FPS |
発売日 | 2014年11月11日 |
まとめ
いかがでしたか?
今回は今もなおファンを魅了し続けるFPSゲーム『Halo: The Master Chief Collection』をご紹介しました!
Haloの世界観を存分に楽しめる6作品がセットになった本作は、ボリューム満点、面白さ満点の非常に遊びごたえがあるお得なゲームパックとなっております!
ぜひぜひおすすめのプレイ順でご紹介した1作目から進めていただき、長年に渡って愛されている伝説的FPSを体験してみてはいかがでしょうか?
それでは最後に、Halo: The Master Chief Collectionの良かった点・イマイチだった点を振り返って終わりにしたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました~!
Halo: The Master Chief Collectionのレビュー振り返り
FPS大好きゲーマーならプレイして損なし!
4,000円台で、ストーリーだけでもたっぷり遊べるボリュームも◎!
- 名作FPSをリマスター品質で余すことなく楽しめる
- 調整された最終形態のような仕上がりなのでプレイ時のストレスが少ない
- 映画にも負けないレベルの壮大で重厚なストーリーが楽しめる
- 従来のFPSにはない自由な攻略で斬新なゲーム体験を味わえる
- チェックポイントによっては若干理不尽な状態に陥ることがある(特に1・2は難易度高め)
- 仕様上仕方がないが、キーコンフィグが一部のタイトルで共通設定できないので設定しなおす必要があって手間
- ヒット時のエフェクトが乏しく、敵を倒している感があまり感じられないタイトルもある
- オンラインマルチプレイはできないこともないが人口的にマッチングに難あり(FPSの宿命なので仕方なしではある)
どうだったどうだった?
やってみたくなったからSteamで買ってみようかな
うんうん!慣れてきたらマルチプレイも一緒に遊ぼうね!