アニメで『チェンソーマン』を知った人は、これから先の物語にどのような展開が起こるのか気になっているのではないでしょうか。
この記事では、漫画『チェンソーマン』第1部(コミック全11巻)の7〜9巻のネタバレ解説をします。
コミック7〜9巻で新たに登場した人物や内容、考察と第二部に影響を与えそうな伏線について詳しくまとめました。
前編の1〜6巻についてまとめた記事と合わせて、『チェンソーマン』のストーリーを網羅しましょう!
『チェンソーマン』の登場人物を紹介(7〜9巻)
ピックアップしている人物以外にも、数話にわたってデンジと直接交流する人物がいるので、気になった人は実際にコミックでチェックしてみてください。
今回ご紹介するのは、次の人物たちです。
- 吉田(よしだ)ヒロフミ
- クァンシ
- トーリカ
- トーリカの師匠
- サンタクロース
- コスモ
吉田(よしだ)ヒロフミ
©︎藤本タツキ『チェンソーマン』第7巻より
高校生。タコの悪魔と契約している。
クァンシ
©︎藤本タツキ『チェンソーマン』第7巻より
岸辺曰く「全人類が素手で殴り合う競技があったら1位がクァンシ」とのこと。かつて岸辺とバディを組んでいたことがある。
個性豊かな女性の魔人を複数人連れている。自身も艶っぽい雰囲気を漂わせる美女。
デンジの心臓を中国に持ち帰り、褒美は魔人たちへの義務教育と安全の保証を望んでいた。
サンタクロース曰く、『最初のデビルハンター』と呼ばれている。デンジと共闘した時に、悪魔の姿に変身していたが、何の悪魔かは不明。
後に死体が公安に回収されて、マキマ管理下の部隊・公安特異5課に加えられるが、生前の人格とは異なっている。
トーリカ
©︎藤本タツキ『チェンソーマン』第7巻より
寿命の少ない師匠が、デンジ討伐を最後にデビルハンターが辞められるよう手伝っていた。
4本目の呪いの釘をデンジに刺した直後に、師匠から人形にされる。
人間と遜色ない精巧な人形に仕上がり、師匠が闇の悪魔と契約するための媒体として使用されてしまう。
トーリカの師匠
©︎藤本タツキ『チェンソーマン』第8巻より
呪いの悪魔・人形の悪魔と契約している。
人間と遜色ない精巧な人形を作り、自分の代わりに強力な悪魔と契約させていた。サンタクロースを作り上げた人物でもある。
デンジの心臓を闇の悪魔に差し出し、マキマを殺すことを目的にしていた。
サンタクロース
©︎藤本タツキ『チェンソーマン』第7巻より
『人形の悪魔』と契約していて、触れた人間を操り人形に変えられる。
かなりの年配で、日本では寿命で亡くなったデビルハンターという噂も流れていたが、生きていた。
その正体は、サンタクロースとして表舞台に立たされていた『精巧な人形』で、人間と見分けがつかない存在だった。
コスモ
©︎藤本タツキ『チェンソーマン』第7巻より
『ハロウィン』という単語しか話せないが、その正体は『宇宙の魔人』。接した人間は『ハロウィン』しか話せなくなる。
全宇宙のあらゆる知識を所有していて、膨大な情報を対象物に共有することで精神崩壊を招く。
『チェンソーマン』7〜9巻のネタバレを紹介
今回は、コミック7〜9巻までのネタバレの内容を巻数ごとにまとめました。
7巻(53話〜61話)
マキマと天使の悪魔によってレゼが殺されたことで事件が収束した後も、デンジはレゼに失恋したことを引きずっていました。
しかし、マキマの提案で江ノ島へ慰安旅行に誘われた(早川家のメンバーたち)デンジは、失恋した辛さも吹き飛んで気分は最高潮。しかし、先の事件でデンジの勤務態度や、チェンソーの悪魔に変身して戦う姿が世界各国に報道されて露見します。
広く存在を知られてしまったデンジは、各国の刺客たちから狙われることに。当然、旅行も延期です。
マキマは次に来るであろう襲撃に備えて、京都や宮城から選りすぐりのデビルハンターを召集すると、デンジに付きっきりで警護にあたらせます。
昼食を取るために入ったファストフード店で、デンジは気づかないうちに、ロシアから訪れた呪いの悪魔を使うデビルハンターの1人にひっそりと『呪いの釘』を3度刺されました。
京都からやって来るはずだった公安のデビルハンターたちは、道中でアメリカからやって来た3兄弟のデビルハンターたちの襲撃に遭って死亡。
後日、3兄弟の1人が『皮の悪魔』の力を使って死亡した黒瀬に成り代わり、デンジたちに接近しますが、パワーとコベニが車の人身事故でデビルハンターを死亡させたことで、奇跡的に危機を回避します。同時に、異変を察知した吉田が路地裏にいた兄弟の1人を撃破しました。
続々とデンジを殺すための作戦を展開していく、各国のデビルハンターたち。
さらに後日、ドイツからやって来た刺客・サンタクロースの力で、操り人形になった民間人たちから追われたデンジたちはデパートに閉じ込められてしまいます。
そこへ乗り込んできた中国のデビルハンター・クァンシに迫られ、危機一髪…かと思いきや、岸辺が応援に駆けつけて異様な雰囲気に。
なんと岸辺はクァンシと過去にバディを組んでいました。岸辺は『マキマを殺すのに協力すること』を条件に、彼女や連れの安全を保障すると交渉を持ちかけますが決裂。
2人の拳と蹴りが勢いよくお互いの顔面を振り抜きます。
8巻(62話〜70話)
クァンシから猛攻を受けた岸辺は、デパートの窓から地上に落下します。屋内に残ったクァンシは、彼女の攻撃を受けて意識を失っていた吉田から再戦のリベンジを申し込まれて、これに応えました。
2人の戦いをよそに、その場を離れることにしたデンジと、救助に訪れたビームは、走っている途中に床に転がる人形の死体に足を取られます。ビームは転んだだけで済みましたが、デンジの足にはロシア人の青年が仕掛けた『呪いの釘』が貫通。
累計で4度目の釘が身体に刺さったデンジに呪いが発動し、身動きが取れないまま、背後から現れた呪いの悪魔によってデンジは殺されました。
真のサンタクロース
一方、4度目の釘をデンジに刺した張本人・トーリカは、床に転がるビームの頭を蹴飛ばして意識を失わせると、自身が師匠と慕う女性にデンジをロシアに連れ帰ることを提案しますが、彼女に触れられて人形に変えられます。
トーリカの師匠の正体は『真のサンタクロース(以下、サンタクロース)』です。ロシアのサンタクロースという異名を持った老人は彼女の精巧な人形で、自身と愛する養子たちの心臓と引き換えに『地獄の悪魔』と契約を交わします。
そして、デパートにいた人々が全員地獄に堕とされました。
地獄
地獄の恐怖を知っている魔人や悪魔たちは、銃の悪魔の強さを遥かに超越した悪魔たちがいることを肌で感じ、恐怖で取り乱します。
地獄の空に広がる無数の扉の1つから現れた『闇の悪魔』によって、一瞬で四肢をバラバラにされる公安のデビルハンターやクァンシたち。
「人形の悪魔です」と名乗ったトーリカは、闇の悪魔に跪いてデンジを差し出すと、『マキマを殺せる力』を望みます。
地獄の外の世界で、闇の悪魔の肉片を身体に取り込んだサンタクロースは、デンジたちを痛めつけ、マキマを誘い出すことに成功しました。
地獄で闇の悪魔を殺し、デンジたちを元の世界に脱出させたマキマは、自身の血を飲ませたデンジにサンタクロースを殺すよう『お願い』します。
マキマに忠実なデンジは、チェンソー姿になってサンタクロースと交戦。突如現れた悪魔姿のクァンシとともに猛攻を仕掛けてサンタクロースを追い詰めます。
さらに、クァンシにつき従っていた宇宙の魔人によって、全宇宙の知識を頭に流し込まれたサンタクロースは、死ぬまで「ハロウィン」しか話せない身体に。そのまま反撃できず焼死しました。
デンジたちがサンタクロースを撃破した直後、マキマはデンジを狙っていたクァンシたちの首を切断して殺害。
マキマが持つ悪魔の力を見ることが許されていない岸辺は、目隠しをしたまま元バディの死を静かに受け入れるしかありませんでした。
9巻(71話〜79話)
サンタクロースたちとの激戦が終わり、徐々に日常が戻りつつあったデンジたち。一方で、闇の悪魔が特異4課のメンバーたちにもたらした被害は甚大なものでした。
暴力の魔人とビームは死亡、コベニは公安を退職、天使の悪魔やアキは四肢の一部を欠損し、パワーは闇の悪魔に怯えて精神的に参った状態に。
マキマは彼らの心の傷を知ってか知らずか、デンジに「2人だけで江ノ島に旅行に行く?」と提案しますが、デンジは大好きなマキマからの誘いに心を揺らすものの、受け入れられず断ります。
旅行を断った早川家では、アキが地元の北海道に帰省するという話題が出て、デンジとパワーは一緒に行くことにしました。
騒がしい帰省になったアキは、デンジやパワーとの時間が自分にとって失いたくないものになっていたことを思い知ります。
後日、岸辺に会いに行ったアキは帰省中に預けていたニャーコを受け取ると、もうすぐ行われる銃の悪魔討伐遠征に、特異4課の不参加を申し出ます。遠征に加わらなければ、これから数年は銃の悪魔に関する情報が一切知らされることはないと知りながら、「怖気づいた」と心の内を岸辺に明かすのでした。
しかし、マキマはデンジとパワーが自分の管理下にあると主張し、アキの申し出を却下。結果的に特異4課は遠征に出動するしかなくなりました。
そして、マキマは銃の悪魔についての情報をアキたちに共有します。「現在、銃の悪魔はすでに倒され拘束されている」と。
遠征の意味は、銃の悪魔の肉片をより多く所有している国との戦い、つまり『戦争』をしに行くことだとマキマは告げました。
どのようなことをしてでもデンジとパワーを守りたいアキは、入院している天使の悪魔に会いに行くと、彼から助言を受けて一緒にマキマに会いに行くことにします。
支配の悪魔
海にいたマキマ。涙ながらにデンジとパワーの幸せを訴えるアキに、マキマは悪魔のような言葉を投げかけます。
「早川君の全てをくれるなら私が力をあげる」
波の音を聞きながら、天使の悪魔はマキマとの出会いを思い出しました。
かつて海がある場所で人間たちと共生していた天使の悪魔。ある日、突然姿を現したマキマから悪魔の力を見せるよう命令され、無意識に周囲の人間たちを殺しました。
マキマの正体は『支配の悪魔』です。
アキと天使を支配したマキマは、これまでに周囲で死んだデビルハンターたちが契約していた悪魔の力を総動員。アメリカ大統領により依頼されて姿を現した、銃の悪魔と対峙します。
銃の悪魔がマキマの場所まで移動する途中で死んだ人々は多数。
その頃、家で寝ていたデンジとパワーは、鳴り響くインターホンと電話のベル音で目を覚まし、異様な雰囲気を感じ取ります。
雪合戦
電話の主はマキマです。インターホンを鳴らしているのが銃の悪魔だと告げるマキマに対して、半信半疑のデンジはパワーとニャーコをベランダから避難させると、ドアノブに手をかけます。
外にいたのは銃の悪魔になったアキでした。自我を失ったアキは、子供の姿でデンジやパワーと雪合戦を楽しむ光景が目に浮かんでいます。雪玉を投げるように無邪気に人を殺していくアキ。
デンジは民間人たちを守りながら、アキの名前を必死に呼び、元に戻るよう願います。泣きながら雪玉を投げてくるデンジが目に浮かぶアキは、『雪合戦』を中止しました。
現実世界では、チェンソーの刃を全身に受けたアキが絶命。アキはデンジにとって最悪な死に方をするのでした。
『チェンソーマン』7〜9巻の考察・ポイント
漫画『チェンソーマン』7〜9巻の考察や、ここまでのストーリーを踏まえて今後の展開に影響しそうなポイントを解説します。
今回ピックアップした内容は『地獄にいる悪魔たち』についてです。
©︎藤本タツキ『チェンソーマン』第8巻より
サンタクロースによって地獄に堕とされた魔人は、地獄には銃の悪魔を凌駕するほどの実力があり、恐怖を与える悪魔たちがたくさんいると話します。
物語の舞台が地獄だった時に登場したのは『闇の悪魔』です。
今後さらに強力な悪魔が登場することが予想されます。
『チェンソーマン』が読めるおすすめのアプリはコレ!
2022年10月29日現在、漫画『チェンソーマン』がお得に読めるスマホアプリはこちらです。
- 『ebookjapan』
- 『少年ジャンプ+』
①ebookjapan
2022年11月10日まで、1〜2巻が無料で読めます。以降のコミックスは、課金をしなければ読めません。
しかし、クーポン利用やセールなどで、通常料金よりも格安で購入できます。価格はクーポン利用で、最大50%OFFの税込み229円です!
1度購入しておけば、血飛沫を上げながら戦うデンジたちのバトルをいつでも読み返せるので、手軽に物語を振り返りたい人は、ebookjapanをスマホにインストールしましょう。
お得なキャンペーンが頻繁に行われているebookjapanで漫画を購入すれば、浮いたお金でさらに別の漫画が購入できるようになりますよ。
詳しくは、こちらの記事で使い方をチェックしてみてくださいね。
②少年ジャンプ+
初回無料で全話読めます。1度読むと、繰り返し読みたくなった時に課金のコインを用意するか、簡単なミッションでボーナスコインを獲得する、もしくは無料の広告動画を視聴するなどの条件をクリアしなければなりません。
課金コインの購入にはさまざまなプランがあり、コインの量が多いほどおまけのコインが付与されてお得です。
無料で入手できるボーナスコインでストーリーを読み返すと、『レンタル』という形になって閲覧期限が3日しか付与されないので、何度も読み返したいなら課金が必須と言えるでしょう。
漫画『チェンソーマン』は言い表せない面白さがある作品
漫画『チェンソーマン』第1部のコミック7〜9巻(公安編)をネタバレ解説しました。
主要キャラクター・アキがマキマの計画に踊らされて死に、しばらく立ち直れなくなった読者も多くいるほど、読み応えがある物語が繰り広げられています。
アキを失ったデンジとパワーに、今後どのような試練が待ち受けているのかは、コミックス10〜11巻のネタバレをまとめた後編の記事をチェックしてみてくださいね。